巣立ち
娘を進学先に送ってきました。上の息子が生まれてから21年半、テキトーでがさつではあったけれども母として活動してきた。母という看板は下りることはないけど、近くで声をかけたり手を貸したりという役目は終わった。 母親業が自分には荷が重くて手放したくて、子どもの旅立ちはずっとずっと待ち望んできたことだけど、なんだこんなに寂しいんだ。涙こそ流れないけど、どこかわからないところがヒリヒリとする感じ。娘は誰とでもうまくやっていけるタイプだけど、すべての関係性をゼロから築いていくことには少なからずストレスを感じているもよう。帰宅したその日は初めてのビデオ通話で1時間半ほど話した。たぶん私が切りがたくて、娘も察して切りづらかったのかもしれない。『すぐ友だちがてきて、そっちの生活の方が楽しくなるよ』と励ましてはみたし、心から望んでいることだけど、それはそれで少し寂しい(複雑な心境)。とりあえず、3月はほぼ遊びほうけていたので、授業開始に向け気持ちを引き締めなきゃと言っていた。すぐクラス分けのためのテストがあるし、しばらくは切り替えが大変かな。送っていった帰り道、そういえば自分の母にしばらく連絡取ってなかったとあわてて電話した。 母も数十年前、こんな気持ちだったんだろうか。それは聞けずじまいだった。