憂きも一時

2011/03/12(土)12:00

近況(バスに2時間)

あと20分ほどで退勤と言う時。 ユラユラ、ユラユラ、天井からぶら下げてる部署名を書いた看板が揺れる。 大抵この地域に起こる地震は、 そのあと、グラグラっと大きな揺れが来て、 みんな慣れた様子で 火を消し、窓を開け、避難路を確保する。 建物も公共物は耐震におこたりない。 (この辺は大きな地震が多い。) ところが。 ユラユラが異様に長く続き、 グラグラが来ない。 ? 「なあに?この揺れ。キモチ悪~い」 「(震源地は)三陸沖ですかねえ?」 「太平洋沖じゃないねえ」 のんきな会話が続く。 誰かがケータイで、地震のニュースを開く。 「仙台、マグニチュード8.8」 会話が止まる。 「8.8?震源の深さは?」(浅いと震度が大きい。) 「震度7!」 震度7!? 阪神・淡路大震災並み!! 仙台には主人の姉がいる。 ケータイを取り出し電話。 周囲でもあちこちでケータイを耳に当てている。 通じない。 じゃメール。 少しして、「避難中、とりあえず無事」と連絡が来る。 「小烏丸さん、津波警報出る前に早く帰ったほうがいいよ」と上司。 私の職場は海沿い。 大きな地震(たとえそれが南米チリであっても)があると、津波警報がよく出る。 退勤時間を待って職場を飛び出し、いつものバスに乗る。 乗って10分もしないうちに、運転手さんが 「津波警報が出て、会社より道路の安全点検のため、停止するよう指示がありました」 それから2時間。 バスは全線停止、ケータイは通じない、メールも送れない。 たまたま同乗していた近所のかたがお迎えが来たので、一緒に乗せて行ってあげる と言う。 御好意に甘えて乗せていただき、 家の近所で下していただいて、 やっと帰宅できたのは職場を出てから2時間半後でした。        ※     ※     ※今回の震災で罹災なさった方々には、心よりご同情申し上げます。 物心ともに御傷心のこととご推察申し上げます。 どうぞお心をいっそう強く持たれ、 一日も早くお元気になられるようお祈り申し上げます。

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