憂きも一時

2020/11/15(日)10:05

介護話OUTPUT2

中年漂流(16)

​​​「役所に聞いても地域包括支援センターに聞いてください ばっかりなんだからー」 知り合いが愚痴っていた。 親が介護サービスを受けたいからと、 「​いいところ​」を聞いたらしい。 役所は、 「それは​こちらでは答えられないんですよ​」 と言って、親の住んでいる町を管轄する「地域包括支援センター」の 連絡先を教えてくれたんだってさ。 きっと「ここがいいんですよ」とか、 「ここ止めといた方がいいですよ」 なんて言ったら利益供与とかになっちゃうんだろうな。 どれだけ「サービス事業所」の評判とか情報が 役所に入って来るのかは知らないけれど。 (「サービス事業所」:介護サービスを提供するところをこんな言い方 するらしい。ケアプラン作ってくれるケアマネさんがいるところは 「居宅介護支援事業所」。「居宅さん」って呼ぶことが多い) ​      ​.:*:.。oOo。.:*:.。oOo。.:*:.。oOo。.:*:.。oOo。.:*:. 看護師さんの友達に聞いたことがあって 「『訪問看護』(*)なら〇〇がいいよ〜」 なんて教えてくれたことがある。別の友人は、ケアマネさんを1度変えたと言っていた。 そんな事があったから、私は困ったことが起きた時、 同世代の友人にLINEでばーっと​​「こんなことがあったんだけど、誰かお知恵かして!」​と助けを求めました。 「烏丸さんとこで、こんなことあったらしいわよ」 なんて悪口風に吹聴する人はおらず(幸いそう言う人とは 繋がっていなかった)、 親身になって自分の経験を教えてくれたり、 経験のない人は別の人に聞いてくれたり、 介護関係の仕事に就いている人、就いた事のある人は その辺の知識も交えて考えをメッセージしてくれた。 この辺、恥ずかしがるもんじゃないなあと思った。 案外みなさんこれから通る道、もしくはもう来た道で、 真っ最中と言う人もいる。 ただまあ、稀に、あんたには単なる1事例かも知れないけど あたしにはたった一人の親なんだよ​と言いたくなるような物言いで教えてくれる人もいるけれど。 そういう時思う。他人にとっては、いち高齢者でしかないもんなあ まあ、世の中いろんな親がいるので、 こっちが真剣になれる親でよかったと思う。      ​.:*:.。oOo。.:*:.。oOo。.:*:.。oOo。.:*:.。oOo。.:*:. あ。包括支援センター。 何も介護認定の申請だけじゃありません。平ったく言うと、 高齢者に関するいろんな困りごと・相談何でも受け付けますよ、 っていう機関だそうな。 私の住む町の包括は(どこでもそうなのかな) 社会福祉士、保健師、ケアマネさんがチームで対応、 最近足腰弱ってきて日常生活ままならなくなってきたわ〜から 認知症の事、介護についての相談、高齢者虐待、高齢者の権利など 幅広く相談に乗ってくれるとHPのどこだったかに書いてあった。 介護認定を受けて、要支援1とか要支援2が出た人のケアプランは ここで作ってくれます。 (「居宅介護支援事業所」に委託することもある。) 包括支援センターは、市だとか広い自治体だと いくつか設置されていて、 それぞれどの町や地域を担当するか(「圏域」と言うらしい) が決まっています。 自治体によっては高齢者のみの世帯に、 管轄する包括支援センターの電話番号を書いたステッカーを 配っているところもあるみたい。 でも、親の家に行って貼ってあるから大丈夫、ということでも ないらしい。親自身が、「もらったから貼っておいた」​​ だけで「包括支援センター」が何をするところか分からない ということもあるので、 実家でステッカー見つけたら、 「あーこれ貰ったんだね、何するところか知ってる?」 くらい聞いた方がいいかも。 実際に身柄の在る圏域の包括支援センターが対応します。 あの、ほら。でもですね、 要支援1、要支援2の親御さんで、住民票は別の自治体にあるけど 長男とか長女の家にいて、介護サービス受けたいって言う人、 いるでしょ? そういう場合は、一度住民票のある町の介護保険担当課に相談 ってしている自治体が多いみたい。 私の住んでる町では、親御さんの住民票がある圏域を担当する 包括支援センターが、今住んでいる場所の「居宅介護支援事業所」 に委託を出すと言う方法をとっているようです。 (*)訪問看護 在宅で療養してる人が、お家で看護師さんとか(他に保健師さん、 リハビリテーション専門職等)から 「療養上の世話」「診療の補助」が受けられるサービス。 医師の指示書が必要です。 医療保険の方でもやってますが介護が優先されるんですって。 医療保険の方は病院や診療所から、介護の方は「訪問看護ステーション」や 保険医療機関などから来てくれます。 具体的には 健康状態の観察からリハビリ・点滴・注射、服薬管理、 主治医やケアマネさん達との連携まで多岐にわたるようです。 <参考> →​厚労省「訪問看護について」​ →​公益財団法人日本訪問看護財団「訪問看護とは 一般の方むけ」​ ​(このごろ時々海に写真を撮りに行く。発表の場がない。だからここに貼っつけとく)​

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る