mangiare・cantare・amore e GRAZIE con CABIRIA

2009/10/21(水)13:49

あの頃、マリーローランサン♪

芸術(34)

『あの頃、マリーローランサン』 マリー・ローランサンの 絵の前に立ち止まり 欲しがる君を 連れて帰ったり 日曜日は二人だけで 過ごしたもの 去年のブルゾンの 袖などまくり上げて オープンしたての キャフェをのぞいたり 日曜日は二人だけで 過ごしたもの アパートの広告 読み散らかしては 何とはなしにお互い 未来を夢みていた マティネイの切符は 昨日の土曜のもの 口もきかずに 破り捨てた君 その夜は長椅子で ひとり寝たもの タイピストやめて オムレツ焼くのも いいかもしれないなどと 気をもたせた科白も ウィンドウで見つけた コーラルのブローチ買い その帰り道 どこかで失くした 泣きそうな そんな君を 愛したもの 泣きそうな そんな君を 愛したもの http://www.youtube.com/watch?v=nj5tXHRndNw 『タクシーと指輪とレストラン』 あれは君の誕生日で 雨さえ 降り出してた 僕はまたタクシーを 拾おうと 駆け出してた 手をあげても 止まらない 夕暮れ時 少し風邪をひいてた 君がきががり レインコートを肩から かぶせて 抱きしめた あの店はまだあるよ 古びた ガラス窓で ためらいがちな君を 無理やりドアの中へ 鈍く光る 棚の隅で 見つけ出した 模造真珠の指輪 君の細い指 するりと抜けて笑った 小さな贈りもの 友達からきいてきた 流行りの そのレストラン 満員で断わられ 途方に暮れた僕に 「歩きましょう」と からませた 指と指に あの頃はいつでも ふたりの愛が 優しく往ったり来たり 若い日の思い出 REST IN PEACE

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