カテゴリ:本
今日から世界陸上をやっていますね。 朝、マラソンを少し観ました。 この夏休みに読んだ本、三浦しをん著「風が強く吹いている」は 箱根駅伝を目指す大学生たちの群像小説です。 高校時代、名ランナーとして活躍しながらも、タイム至上主義の陸上界に反発し た走(かける)は、陸上界を離れ、東京の大学に進む。 偶然、走の走る姿に遭遇し、魅了された4年生の灰二(ハイジ)は自分が住むボロア パートへ走を誘う。そこ、竹青荘には個性豊かな面々が集っていた。 灰二の野望は、この竹青荘に住む陸上未経験者が大半の10人で、箱根駅伝を目指す こと・・・無名の大学の無謀な素人チームは果たして伝統の箱根駅伝に出場で きるのか? 直球ストレートな青春小説で、最後まで一気に読ませます。 ありがちな展開ですが、読んでいてしらけることも飽きることもありませんでした。 運動音痴でとりわけ走ることが苦手な私は、学生時代の長距離走には苦しい思い出し かありませんが、この小説は、私もちょっと走ってみようかな・・?と思わせてくれ ます。 走ることで自分自身の問題と対峙していくメンバーたち。 「速く」走るのではなく「強く」走ること。 読み終わった後は気持ちが清々しく昇華されました。 以前、感想を書いた「階段途中のビッグノイズ」もそうですが、キャラが立つ登場人 物たちと直球なストーリー展開は、小説というよりもマンガを読んでいるような感じ に近いものがあるので、普段本をあまり読まない人にもお勧めしたいです ・・・それにしても、箱根駅伝に出場するといういうことは、 大変なことなんですね。毎年お正月の風物詩として何気なく見ていましたが、 来年からは見方が変わりそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.08.25 23:29:16
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