脳死について。
こんばんは。臓器移植法の決議に伴って脳死について改めて考えることが増えました。何年か前の私は、臓器移植カードを持ち歩き万が一のときは使える臓器があるならば移植してほしいと思っていました。そう、過去形です。そもそも臓器移植に関して、正解というのはないのです。私が違和感を持ち始めたのは読んだ本の中に「人は、持って生まれた体で生き抜くのが人生ではないか」という言葉があったからです。お医者さんが書いた本でした。魂の世界では体は神様から借りている、という視点もあります。借りているならば、そのままお返しせねば、という気持ちもあります。勝手なもので大切な人が臓器移植で少しでも長く生きられる可能性を持っていたらそれを望むでしょう。もし、大切な人が脳死状態でも、それを「死」とは思えないでしょう。では、自分の体は自分のものなのか、というと正直よくわかりません。あくまでも、意思決定は自分でするものだと思います。一概に、脳死は人の死であるとは言えないと思うのです。今現在、脳死状態にあっても懸命に心臓を動かし生きている人もいるのですから。法案も大切ですが自分を大切にして生きることや最後には自分で決める覚悟を持つことがより大切になってくると思います。そしてあくまでもこれは、私自身の考えであり正論でも正解でもないということも承知しています。報道をみて不平不満をいうまえに考えてみたいな、と、そう思ったのです。それはもしかしたら人として生まれた私達の大きな課題なのかもしれませんね。