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カテゴリ:その他
私の場合は、幼少といっても小学生くらい。 大きくなったら人間以外のものになるんだと決めていた。 だから何になるのが一番得策なのか 一生懸命考えてた。
一番候補は 『神社の木』。 うちの実家は神社のすぐ近くで、そこには大きなクスノキがあるのだ。 『木』がとっても長生きなのは知っていたけど、 ポツンと人里離れたところじゃさみしい。 だから家族のそばにいられて、なおかつ寿命の長い 『神社の木』が よかったのである。
こりゃあ いいことを思いついたもんだと母に話したら、 「 そんなの、木なんて いつかは人間に切られちゃうわよ 」 って・・・。 母!
続いて 「せっかく人間に生まれてきたんだから 人間でできることにしたら? 」との教え。
それもそうだと 気をとりなおしてまた一考。 お花屋さん? パン屋さん?? うーん、八百屋さんもいいかなぁ? それよか 舞妓さん??? うーーーーん。どれも憧れるんだけど、 幼い私には いまいちピンとこなかった。
そこでなりたい、じゃなくて『やりたいこと』を考えることにした。 それならいっぱいあった。 で、どれがいいのかまた悩んだ。 だって、現実離れしすぎるとまた母に却下されてしまうだろう。 いい線をつかねば。 でもだからといって すぐできることにはしたくなかった。 チビッコにだってプライドはあるのだ。
どうする? イルカと泳ぐ? 否。 アイドルに? 無理。 植物園をつくって オーナーは? いい感じ。
そうだ! 島!! 自分の島を持つ!! 好きな海と植物に囲まれた、島。
生き物を飼うのが好きだった私にとって 島ごと生き物を飼うことができる、ということも魅力的。
あえてどこかは断定しなかった。 いわゆる南の島も夢があったし、 近海の海の豊かさも好きだったし。 けっこうな日にちを要して、やっとあみだした私の夢。
自信満々で母に話した。 「 ふぅ~~ん 」と真剣にとってなさそうな母。 くいさがってプレゼンテーションすると、 「 せっかく買っても その近くに産業廃棄物とか汚いものとか捨てられたら? 買うことのできる島なんてそういう所じゃない? 」 って。。。 あっけなかった 。 わくわく考えた この数日間はなんだったのか!
ちゃうねん、母! ギリギリの路線を狙ってん!! ってことが 上手く伝わらず・・・
いまなら母の気持ちもわかるんだけど、 このときは結構なダメージを受けたなぁ・笑
もしも今、私が ちいさな子から夢を語られたら・・・! 大人として現実をみつめながらも そのかわいい夢を紡いであげられるのだろうか ??
うーーーん。やっぱ あのとき、 人間以外の路線で固めときゃよかったかなぁ・・・
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