2005/04/16(土)03:54
お店の緋寒桜
ところで、お店の庭に桜の木が生えており、今小さなサクランボがたくさん色づいています。里の桜は、特に我が家の桜は、山の桜より二月くらい遅く、その実は渋く生食には適しません。緋寒桜とか寒緋桜と呼ばれる沖縄独特の桜で、桃の花のような色合いですの。
30年以上も前に、私の両親が植えたそうですが、これまで一度も花が咲いたことがなく、「咲かずの桜」と思っていました。
この桜が、実は私の孫が生まれた時に1輪の花を咲かせましたの。この年たった1輪の花を咲かせた後、桜は翌年から徐々に花開きはじめ、5年目の去年は満開の桜となりました。
今年は気候の関係で、どの桜も綺麗に咲ききれなかったようですが、めげずに咲ききり、いまサクランボの実が熟れて小鳥たちの食事場所となっています。
もちろん突然咲き出した理由は全くわかりませんが、「孫の誕生を祝して」と思えば、桜の木もいっそう愛しく、見事にピンク色に染まる桜木と、必ず訪れる「ウグイス達」を、ここ数年心待ちにしていますの。
お店の開店を桜の時期に合わせることが出来ませんでしたので、お客様にこの光景をお見せする事が出来なかったのは、とても残念ですが、来年はきっと小鳥のさえずりでお茶を召し上がれる「至福の時間」を味わっていただけると思います。
サクランボの実は「薬酒」にしたり「ジャム」にしたりして、時々お客様に召し上がっていただいていますが、今年はお店の準備に忙しく、ジャムを作ることが出来ませんでした。残り少ない去年のジャムをカナッペにして、内緒で頂いております。