久米島・カフェ花龍(karyu)        花龍ワールド

2005/05/19(木)01:39

ハブの季節

 梅雨に入り、久米は空模様がいつも怪しいのですが、蒸し暑く霧がかかるこんな夜は、ハブの活動のシーズンですの。ハブは沖縄に生息する毒蛇で、沖縄の島々を飛び石的に存在する言われています。なぜ飛び石なのか仮設がいろいろあって、どれが正しいのか私にもわかりませんが、とにかく久米にも住みついています。  たいてい夜ドライブに出たりすると、この季節は出くわす確立が高く、大きな県道でさえ道路を横切るハブや蛇をよく見かけますの。最近も女性の方がハブに噛まれて病院に運ばれたと聞いています。年に1~2度は耳にする事件です。  先日、お客様を送っての帰り、道路を悠々とするハブに出くわしました。普通ですとスルスルと草むらに逃げ込みますのに、今回のハブは逃げる様子もありません。思いきり車を近づけても(降りて見るには勇気が要りますので運転席から)少し頭を持ち上げるだけで、気にも介してない様子。  カメラを持っていましたので、写真を撮りたくて近づいたのですが、かなり大きいハブです。数枚の写真をゲットしているうちに、ようやく動き出し、のそのそと草むらに滑り込んで行きました。ハブが動きたくなかったのは実は食事中だったようなんですの。口の先から、何かの尻尾のようなものをまだ見せながら、ハブはゆっくりと道路から降りていきました。  久米島の男たちはハブを見つけると、少し前まで我先にと捕獲していました。ハブはハブ酒の漬け込み材として数千円で取引されていたからです。最近ではハブを買い取る業者もなくなって、ハブを取る人も少なくなり、そのせいでハブが増えてきたという話をよく耳にします。  私は出来ませんでしたが、ハブの捕獲をしない人たちは、ハブに出くわすと、必ずと言っていいほど殺します。みんな口をそろえて「誰か噛まれたらどうするんだ」といいます。  出くわしたハブを殺さなかった事を少し後悔しつつ、このシーズンの夜の散歩の面白さと危険さを秤にかけるこのごろです。

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