『どうして僕はきょうも競馬場に』
【著者】亀和田武 【発行】本の雑誌社2008年度JRA馬事文化賞受賞作。日本各地の競馬場(中央、地方問わず)を旅打ちして回る亀和田氏のエッセイ。今はなき北見競馬場や旭川競馬場、高崎競馬場なんかの話もあって、しみじみしてしまいます。著者の亀和田氏、ホントにいい意味で競馬バカ(失礼!)というか、ごく一般の競馬ファンの視点を失っていない人なんですね。朝起きて、「今日は競馬場に行こう」と思い立ち、競馬場に到着するまでのわくわく感、競馬場の空気などが、生き生きと描かれています。そういえば「旅打ち」という単語、今は競馬ファンのなかでも普通に使われていますが、亀和田氏がテレビのインタビューで、最初にこの単語を競馬マスコミに持ち込んだ(それまでは競艇だかオートレースだかの言葉だった)とおっしゃっていました。ご自分でも「たぶんね」という付箋をつけてましたけど。