『ばんえい競馬今昔物語』
【著者】古林英一 【発行】クナウマガジン2000年頃、当時通っていた乗馬クラブのクラブハウスに置いてあった地方競馬雑誌で、「ばんえい競馬」というものがあることを知りました。いつか見に行きたいね、と相方と話していて、ようやく夏休みの旅行で岩見沢競馬場に行ったのが2006年の夏でした。見たのはたった数レースでしたが、競走馬といっしょに走って応援できる競馬、車いすの方ものんびり楽しんでいる競馬、また来たいと思いながら岩見沢競馬場をあとにしました。そのとき、ばんえい競馬が存廃に揺れていることさえ知らずに。その後、いちファンとしてばんえい競馬にかかわるなかで、本書の著者である古林先生と知り合いました。ばんえい競馬の場立ち予想やスタジオ放送に出演することも多いので、ばんえいファンには知られた存在かと思いますが、水産学、経済学の教授でありながら、ギャンブルにやたら造詣が深く、「難しいことを面白く話せる」頭脳の持ち主です。そんな古林先生が、満を持して上梓されたのがこの本です。きちんと出典に当たり、もしくは当時を知る方に話を聞いて書かれており、ばんえい競馬の歴史をこれだけコンパクトにわかりやすくまとめた本は他にないでしょう。ファンはもちろん、ばんえいのことをよく知らない方でも、北海道における馬と人の歴史として楽しめるのではないでしょうか。ご本人は、「馬券の当て方以外はだいたい網羅したつもり」とおっしゃっていました。ええ、まあ、そこはね…(苦笑)。