2杯目はブラックで

　【中古】【書籍 ハードカバー】朝井 リョウ スペードの3【中古】(05P19Jun15)

「桐島～」はどうにも感情移入できずに終わったのだけど、この最新作はとても面白くて一気に読んでしまいました。

男性が、どうしてこんな小説書けるんだろう？？って不思議に思いました。スゴいですよね

様々な女性の嫉妬の感情がえぐられるように描かれています。同性間の嫉妬なんですね。コレ読んで思ったのは、人はやっぱり無いものねだり、自分に無いものを持っている人に激しく嫉妬するもんなんだなあ～とか、一見不幸に思われる要素が、その人に独特のオーラを与えて他の人が出せないような魅力が与えられる。それを見た、幸せに生まれ育った人が、その魅力に対して激しく嫉妬する。

時々、自分も、妙にコンプレックスを刺激してくるような人に出くわすことがあります。相手に悪気は全くない、こっちの方が勝手に感じてるだけなのに、その人が憎らしくて憎らしくてってことがある（笑）そんなに頻繁じゃないけど、確かにあるよ（笑）そういうことを考えさせられる作品です。

でも、結局は、自分のカラーで生きるしかないんだと思いますね