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テーマ:介護・看護・喪失(5624)
カテゴリ:60代の介護
じじいんちの目と鼻の先にも、妹さんが寝たきりのお姉さんを介護する家があって。
二人暮らしの妹さんは、じじいより10歳ぐらい上で。 共に寝たきりの妹姉を看ていたこともあり、道で会ったら愚痴を言い合ってて。 そのお姉さんが亡くなったと、町内からの告知の紙がポストに入っていて。 朝刊を取りに行ったじじいは、立ち尽くしてしまい。 妹さんの悲しみと同時に、介護の辛さから解かれたんだな。そうも思い。 <きょうだい>を介護するのはじじいだけになった。愚痴も聞いてもらえないな。 そうも思ってしまった。 床の間に鎮座する母の遺影とお骨に、亡くなったことを伝えた。 納骨しなくちゃと思ってる矢先、兄はもう少し家に置いといたら?そう言ってきた。 東京からの新幹線の往復代は3万ぐらいだろうか?先延ばししたいのだろう。 納骨の時は泊まって、じじいが自由になる時間をくれんか?そう聞いてみた。 無理だという。日を改めて来るという。出張のついでにしか来たこともないくせに。 介護には一切の手を差し伸べない兄。それを母に責めていたじじい。 母は生前、<兄に優しくしてやって><兄には兄の幸せがある>そう言っていた。 聞かされていたじじいには気が回らなかったのだろう。 じじい一人での母と妹の多重介護はそれはそれは辛かった。 でも、今思えば、それはそれは幸せな時間だったと思う。兄には経験もできないほどの。 18歳で田舎を出た兄には母と妹との思い出などないに等しい。 だが60年近く母と妹と過ごしたじじいには、あるのだ。珠玉の思い出が。宝物が。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2026.04.13 11:44:18
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