EDITOR NAVI

2005/05/25(水)00:33

いつも目にする悲しい光景

ちょっと一言(98)

 今日は午後から、いま進行中の本の再校 (2回目の校正) を受け取りに著者のところに伺いました。この本は400ページ近くもある本なので、B4の校正刷を2つ折りにしてカバンに入れると、今にもはち切れんばかりで正直焦ったのですが、著者の手前もあって、何食わぬ顔で無理矢理ファスナーを閉め、無事に著者宅を後にしました。  帰り道、会社近くの書店に立ち寄って新刊書などをチェック。こんなことを書くと書店の店員さんには嫌な顔をされてしまうかもしれませんが、 特に何かを買うという目的がなくても、 書店に入って、そこに並んでいる本たちの顔を眺めるのは本当に楽しいものです。まさに、至福の時間といった感じです。  でも、そんな至福の時間も、いつも目にする一つの光景で台無しになってしまいます。 それは、 “平積みされた本や雑誌の上にモノやカバンが置かれている光景” です。これを目にすると、本当に悲しくなってしまいます。下敷きになっている本たちの悲鳴が聞こえてきそうで、居た堪れなくなります。  「その荷物、下に降ろして頂けませんか」 って、いつも口から出掛かるのですが、誠に恥ずかしながら、その一言を言う勇気が持てず、代わりに、その下敷きになっている本を取るような仕草をすることで荷物をどかしてもらうようにしています。(悲しいかな、それでもどかしてくれない人もおりますが。)  ふだん何気なく同じようなことをしてしまっている方がいらしたら、どうかこれからは、荷物やカバンは床に置くか手に持つなりして、本や雑誌の上には置かないように配慮して下さいませんか。一編集者として、そして本好きの一人としてのお願いです。

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