月曜日から昨日まで、普段はなかなかお会いすることのできない遠方にお住まいの著者の方々への原稿催促と、日頃お世話になっている著者の方々へのご挨拶で、出張に行っていました。 いつものように新幹線と在来線を使っての移動ということで、 この移動の時間を有効に使おうと、 自宅に溜め込んでいた本の中から5冊ほど選んで、出張の友としていました。
今年の目標の一つに、「日々溜まり続けている (買い溜めしている) 本を少しでも多く読み終えること」 というのを立てたこともあって、その目標を達成すべく、普段は3日で1冊を読み終えるくらいのペースで読書をしています。仕事場では原稿や校正刷りを読み、行きと帰りの電車の中では本を読む日々では、どう考えても目には良くなさそうですが・・・。
最初の1冊を読み始める前に、自分はいったいどんな本を買い溜めしていたのかをチェックしようと、 本の山を崩さないように1冊1冊手に取っていたところ、 同じ本を2冊買っているものが3組もあったり。 まぁ、単行本とその文庫本 (単行本が文庫化されたもの) を買ってしまうことは仕方がないにしても、完全に同じ本を3組も買っていたことがわかって、ちょっとショックでした。
今ではあまり見かけなくなった街のレンタルビデオ屋さんでは、過去に見たビデオと同じビデオを再度借りようとすると、カウンターの方に 「以前にも借りているようですが、よろしいですか?」 と聞かれ、そのビデオを元の棚に戻して別のビデオを借りたりしたことがありました (何のビデオかは言えませんが、時には、 「いいんです!」 と言いながら、再度借りたこともありましたが・・・)。
ネット書店でも、自分の購入履歴をチェックすれば同じ本を買っていないかどうかがわかりますが買い物カゴに入れた瞬間に、「この本は以前に購入しておりますが、よろしいですか?」 といったアナウンスが画面に表示されるようになると、読者にとっては役立つサービスかもしれません。
リアル書店では、その書店の会員になった人に対するカウンターサービスの一つとして、提示された会員カードを読み込んで過去の購入履歴を検索するということは考えられる (すでに行なわれている?) と思いますが、会員と非会員の不特定多数の人が入り混じったレジのところでそれを行なうとなると、時間もかかってレジが混雑し、現実的ではないと思います。
意図せずに同じ本を複数冊買ってしまった経験がある人は結構いるのではないかと思います。 私の場合はこれまで人に譲ったりしていたのですが、よく考えてみると、私自身は人から何気なく貰った本はそのままにしてしまって、あまり積極的には読もうとしないので、相手に読む気を起こさせるには、渡すときのちょっとしたプレゼンがポイントかもしれないですね。
なお、今回の出張の最大の (というか驚くべき) 成果は、ある著者の方に 「この方は書き手として良いと思いますよ。いつか、何かをお願いしてみては?」 と紹介された方が、私の大学時代の同級生であったこと。 ほんと、世間は広いようで狭いなぁと思います。