2004/09/28(火)01:18
マルチ商法勧誘の現場
家の近所のファミレスで、マルチ(まがい)商法の勧誘シーンを目撃した。
20代後半のネクタイ姿の男が、女の子相手に勧誘している。女の子は学生らしい。
最近、就職不安を抱える学生にマルチが浸透しているというのは、よく聞く話だけど、本物は初めて見た。
話を聞いてるとこんな感じ。
「飛び込み営業のような仕事。(就職のときには)業務経験になる」
「起業するようなもの。でもそれにくらべてリスクが少ない」
でも、一番だめ押しのセリフ。
「自立って考えたことある?。学生といっても、親に生活費とか全部負担してもらってて悪いとか思わない?できる女性を目指すなら、まず自立しないと」
・・これにはびびった。
自分が学生の時(10年前)は、「親に学費を出してもらって申し訳ない」なんてちっとも考えなかった。でも、今の学生は少なからず、そう思ってるふしがあるんだろう。だから、こういうセリフが効くんだろうな。この男は、自分が学生時代にこのマルチで儲けて、学費を親に返した話を、自慢げにしている。
前向きになっている女の子に、男は言うのだ。
「親には言わない方がいいよ。言って、理解してくれる親もいるけど、そうでないと君の決意が無駄になる。サークル活動みたいなものだと言った方がいい」
ああ、絶望的に世知辛すぎるよ。