いま死んだら
あの人やこの人………悲しんでくれるのかなぁ。息子は?すぐ忘れるよ……だって、私がいなくてもいいんだもん…いや、いない方がいい、かな。ママのこと、嫌いだもんね。最低な人間の上に、最悪な母親でごめん。これでも、あなたを守りたくて今まで一生懸命育ててた。たくさん笑わせようと思った。怪我しないように注意した。いろいろ口に入れちゃうから、ずっと見張ってた。あれも、これも、息子に対してしてあげたことは、全部自分の中で一番大事なことだったから、苦痛じゃなかった。でもね。あなたは、私を好きじゃない。もう、私は心が重いよ………他人しかいないこんな家で、誰に助けを求めたらいいの…私の父親も母親も、兄も誰もみんな、私のことなんかどうでもいいんだから………帰る家すらない。話を聞く人もいない。誰にも見捨てられて、嫌われて、私は死ぬに値する人間です。