2008/05/03(土)06:43
山での無茶な行動
日がな一日、プロミナを覗いていて気付いたこと
ツキノワグマの調査でプロミナ(フィールドスコープ)で至仏山や景鶴山を眺めていると、山スキーヤーや登山者の無茶な行動が目に付きました。(人の事は言える立場ではないか?)
実際行動している本人は気が付いていないかもしれないので、「人の振り見て我が身を治す」つもりで書いてみたいと思います。
ひとつ目は、雪崩の危険がある所の山スキーでのトラバース通過。
通過ルートを赤く塗ってみましたが誰が見ても危険です。
通過した人も雪崩の危険を感じながらも、ルートを外れため最短ルートを通過してしまった例です。
ふたつ目は、おそらく「ソリ」のような物を使って、シリセードを行っているのだと思いますが、制動にはハイマツ帯を使っていると思います。
シリセードやグリセードはピッケルを使って滑落停止できる技術があれば、快適な降下方法ですが、最近スノーシューツアーなどで、安易に滑り台式のシリセードを組み込んでいるために、どこでもできるものと勘違いしている人もいるようです。
春の雪は滑りやすいので、パウダーで行うのよりスーピードが出ます。午前の締り雪ならなおさらです。
昨年は至仏山で山スキーヤーが骨折しヘリで搬出、また景鶴山では滑落死亡事故が起きています。
バックカントリーブームで山スキーやテレマークスキーが流行り28日には至仏山の頂上は100人を超えようかという登山者に埋められていましたし。
登山道の無い景鶴山も、ツアー登山も含め連日沢山の登山者が登っています。
お互いに事故が無く、救助隊や自然環境に迷惑が掛からないように注意して、楽しみましょう。
最後に至仏山登山の注意事項を書きたいと思います。
○入山は帰りのことも考えて午前9時以降は登らない。
○山の鼻へ降りる時は、至仏山頂上から高天ヶ原の東を巻いてムジナ沢側に滑る。カラ沢、ワル沢など東斜面の沢に入り込まないように注意する。(これからは北上川の水量が増すので渡渉に苦労しますヨ)
○ゴールデンウイーク後半は雪解けが進み残雪の薄くなったところ、地面の露出しているところは、高山植物に悪影響があるので立ち入らない、滑らない。(入山禁止措置にならないように)
○上記のような無茶なスロープや踏み跡があるので、安易に信じて進まない。ルートの判断は自己責任!
悪天候や視界不良時は無理をせず鳩待側の登山道を戻る。
○残雪期の植生保護のため、鳩待峠~オヤマ沢田代~至仏山~山ノ鼻の至仏山登山道は、平成20年5月11日~平成20年6月30日(6月30日は予定)の間、閉鎖のため立ち入らない。
よろしくお願いします。
みんなの尾瀬を みんなで守り みんなで楽しむ
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尾瀬の入り口戸倉温泉 「マルイ旅館」アットホームな雰囲気がお気に入り、トレッキングの疲れも大浴場で癒せます。
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