2011/11/28(月)05:52
クスサンの卵と寄生蜂
数が多い昆虫は生き残るのが難しい
ぐんま昆虫の森でクスサンの卵を見つけた。
卵越冬するクスサンの卵は冬の里山の自然観察の宝物
1mm×2mmほどの俵型の卵で上端が黒く丸いマークが付いています。
卵を見ていると小さな綺麗な蜂が卵を物色しています。
イラガの蛹から出てくるセイボウ(蜂)のような色をしていますが
大きさは大分、小さい
目星を付けた卵に産卵を始めたようですが
あまり接近すると逃げられそうでルーペで観察する訳にも行かず
産卵管を突き刺しているかどうかハッキリしません
数日後卵のようすを確認すると産卵痕のようなものがあるようですが
写真ではハッキリしません。
ここのクスサンの卵塊には百数個の卵がありますが
確率的に考えると成虫になれるのはこの卵のうち2個程
寄生蜂もこの卵塊の内数個の卵に卵を産んだのでしょう。
産卵された卵は幼虫にも成れずに一生を終え残酷なような気もしますが
こうやって自然のバランスがとれているのですね。
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