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2004年03月04日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
この日、麻酔医による硬膜外麻酔の説明会に行ってきた。ちょっと自分のフランス語能力に自信がなくなって落ち込んだ。というのは、後半の質疑応答で質問者たちが言ってることがよくわからないのだ。

でも、スイスに行ってたため一緒に来られなかった夫にきかせようとばっちり録音してきたので、それを帰ってきた夫にきいてもらった。尤も、硬膜外麻酔説明会には胎児の父同伴な人は誰もいなかったし、会陰切開についての質問も大分でていたので、結局、夫が来られなくてよかったかもしれない。

私も、もう一回自分でききたいので一緒に録音したものを聞く。

まず、麻酔医による、硬膜外麻酔についての、おおざっぱな説明の部分。これは医学用語が多いとはいえ、せいぜい「靱帯」とかその程度で、私も、既にフランスの出産ガイドを読んだり、日本語でもだいたい調べてるので、それをなぞり直すような感じで、とくに問題はない。

麻酔医の説明がとりあえず終わり、妊婦たちによる質問が始まる。私が自信なくなってきたのはこのあたりからである。

夫(きいているうちにハァ?という顔)

「…この人達いったい何者? 医学生か看護学の学生???」

私も、質問者の中で一番たくさん質問している妊婦さんが、「L2より下で穿刺した場合…」云々と言い始めた時点で、薄々そうじゃないかなとは思いはじめていたのだが、彼女を含め、質問を活発にしていた3人は、どうも出産オタクみたいな人たちだったらしい。あとでネット検索で調べたら「L2」とは「第二腰椎」のことだった。

とはいえ彼女たち、「会陰切開はこの病院では何%くらいなんですかっ?こっちに選択権はあるわけですか?それとも必要だと思われたら勝手に切られちゃうんですか??」などと、どのガイドにもきちんと「切る必要がある場合は切ったほうが裂けてしまった場合より治癒が早い」と説明のある会陰切開に対して必要以上に恐怖を表明していたので、「医学生や看護学の学生でもある妊婦さん」ではなく、やはり「専門家ではないが出産オタク」な妊婦さんたちだったのだと思う。

その3人さんは妊婦は、説明会の前後、3人でおしゃべりしていた内容からすると、どうやらあらゆる説明会に何回も一緒に参加している妊婦仲間でもあるらしかった。この説明会は参加者が私を含め6人しかおらず、しかもそのうち3人が彼女ら出産オタクだったため、自然と話の内容が高レベルになっていたのだ。(私を含めた残りの3人はシーンときいているだけだった。)

フランス人においては一般に日本人においての場合と比較して「素人が専門的な知識に興味を持つ」という現象が極端に少ない。だから、出産オタクの発見にはちょっとだけ感動した。





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最終更新日  2004年06月22日 22時16分05秒
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