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今日はもしかしたら最後の定期検診。
ちょうど日本でいう妊娠10ヶ月目に入る頃である。 【最後まで怒られることがなかった検診】 まず診察。先月から3キロも太っているが今回も何も言われない。 妊娠前と比べてトータルで15キロも増えているのだけれども…。 5つ子とかではなく、入ってるのは1人、お腹以外、腕・脚・顔などは大して変わっているようではないので(毎日自分で見てるからわからないだけ?)、一体どこに15キロついてるのか不思議でしょうがない。でも、腰痛がひどいし、歩いていても重くてしょうがないので、15キロ増えたという実感はある。 こっちから心配して「こんなに増えて大丈夫なのか?」と今まで何回も病院できいても、「全然大丈夫。理想的。」としか言われず…本当に大丈夫なんだろうか?? 日本のサイトで集めた情報によると、日本では妊婦の体重管理が厳しく、こんなに増えたら、医者や看護婦に「病院かえてください!うちじゃみられません!」と叱りとばされるらしい。妊婦の掲示板などみると、たった8キロ増えたぐらいでまわりにボコボコに叱られ、食欲との板挟みになり精神的にまいっている人もかなりいるようだ。 私は「食うな」と誰からも言われなかったせいか、何のコンプレックスもなく妊娠全期間を通して好きなだけ食べていた(しかも、最初の数ヶ月は「2人分食べなくちゃ」という実家の母の情報を信じ、無理をしてまで本当に2人分食べていた…) ただ、トキソプラスマに免疫がない(日本人の妊婦はみんなそうらしい)ため、ロックフォールだのといった青カビ系チーズなんかは一応ダメと言われて避けていたけれども、別に死ぬほど食べたいようなものでもない。 そのため、あまり食事でのストレスは感じなかった。 今まで向こうから指摘されていることといえば低血圧と貧血だけ。でも指摘されたからといって、どうしろと言われているわけでもなく、貧血対策で鉄分を処方されてるだけ、である。 何の問題もないというのはいいことだが、なんだか拍子抜け。また、ここまで問題がないというのは、問題をかかえる妊婦に比べて、注意してみてもらえないということであり、最後の最後になってガーンと何か問題がくるのでは?と怖い気もする。 でも、今日、診察が終わって、床においていた鞄を拾い上げようと腰から上体を折ったら、「あ!そんな急な動作しちゃだめ!」とはじめて向こうが焦って、何か注意してくれた。ちょっと満足。 【ごめんで済んでよかったね】 そのあとは採血などの検査。 採血の時にいつもいやなのが、ベテラン風の看護婦にあたるとよそ見をして同僚とおしゃべりしながらやってることだ。 研修生みたいな若い人にやってもらったほうが、緊張しつつも気を付けてやってくれるので針刺される時も痛くなかったりするが、ベテラン風にやってもらうと、針を刺したあとは、よそ見をしたりしながら、チューブが一杯になってもまだおしゃべりしてたりするので痛い。 今日は、やたら腕をきつく縛られ、縛っているゴム紐をなかなかはずしてくれない。 針を抜いたあとも、コットンで不必要に長時間強く抑えたままおしゃべりしていて、その間に私の血管は手首のあたりから、ボディビルダーが力んでいる時のようにピキピキと細かく浮き上がってくる。「ゴム紐はずしてもらえますか」とついに音をあげると、やっと外してくれた。 なお、これくらいはフランスでは普通である。本人たちは全く悪気がないのである。 この病院がとくに悪いわけではない(それどころか他に比べればスタッフは全然真面目だし感じいいので今のところ私は結構満足している)。 待合室に戻ると、また、さっき採血してくれた看護婦に呼び戻される。採血用のチューブを間違えたので採血し直しだそうだ。(--;) 一応「すみません」と一言だけ謝られる。ちょっとムッとするが、謝られると「いえいえ(Ce n'est pas grave=大したことじゃないです)」と愛想良く言ってしまう日本人な私。心の底では「採血ぐらいならともかく、この調子でもっと重要なことで間違えられたらと思うと、やっぱこのアバウトさはまずいだろ」と思いつつ。 さっきチューブ3本たっぷり採血されたばかりなのに、更に別のチューブでまた1本とられた。ただでさえ低血圧・貧血なのに~。 【麻酔医の問診】 今日はいつもの検診+検査のパターンに麻酔医との面接が加わる。麻酔医との面接は、義務だが、形ばかりのもので、いくつかの質問に答え、脊椎をチェックしてもらって、あっという間に終わった。しかしこれが済んでしまえば、とりあえず、一応、産前に受けるべき検診や検査は全部終わり。あとは産むだけということになる。 次の検診日は、出産予定日の2週間前近くに一応予約を入れたけれども、だいたい出産予定日の前に産まれるほうが多いとのこと。私の手元にある妊娠出産マニュアルによると、フランスでは出産が予定日以降になる妊婦は全体の4%くらいしかいないらしい。 血をいっぱいとられて大変だったので、病院の後、 夫と一緒に日本人留学生御用達の「安い・量多い」で人気の和食屋さんに行って、豪快に食べる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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