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義母が、来るたびに「これ、かわいいでしょ」と相好を崩して買ってきてくれるベビー服。
女性のご多分に漏れず、「選ぶ」「コーディネート」するのが好きな義母は、もう随分と先の分まで買ってきてくれている。 義母は趣味そのものは良いのだが、義母の好きな水色や淡いブルー(義母の髪や目の色にはとても似合う)が色として嫌いな私(そもそも私には淡いブルーは似合わない)は、義母が私の色の趣味をきいてくれながら、ブルー系統ばっかり買ってきてくれるのが最初気になってイライラしていた。 私は赤子をとりかこむ布類はやはり白やアイヴォリーやクリーム色がいいと思っているし、ベビーカーや寝具もそのつもりで用意している。義母が好みをきいてくれたときも、そう答えた。また、これらの色は義母自身も(ブルー系以外だと)好きな色だ。だから、「好みをきいておきながらわざわざ無視するのかー」とちょっとムッとしたりもした。 (しかし、考えてみると、これは義母に限らず、女の人が、服またはインテリアを「選ぶ」or「コーディネートする」時に悪気なくよくやってるパターンだ。相手の意見を求めるのは、単に相手に関心を共有してほしいだけで、結局のところ、最初から自分が選ぶものはもう決まっているし変える気はないというやつだ。) それから赤子服をせっかく買ってきてもらってもなんとなく面白くないもう一つの原因としては、「私の赤子の服は私が選ぶのだ。私の赤子は私の着せ替え人形であり、私以外の人間の着せ替え人形であってはならない」という独占欲もあったかもしれない。 もともと私はベビー服を見ても全然心を動かされず、今の段階でも正直ベビー服をみても思うのは趣味が悪いか(=耐えられないか)良いか(=耐えられるか)だけで「可愛い」と思うことは全くない。だから、この感情は、ベビー服への思い入れというよりも独占欲から来ているといったほうが正しいだろう。 それから私には青が似合わない。よって、赤子服をブルー系統で揃えられたら私に赤子が似合わなくなってしまうではないか。 そもそも、日本語でベベのことを青子といわず赤子というのは、日本人ベビーに青が似合わないからではないだろうか? etc. …といろいろとアフォな考えを巡らせた。 しかし対抗意識を出して義母が買ってくれるブランドと同じものを買ってみたところ、自分で全部揃え続けるとなるとかなり痛い出費であることに気が付いた。自分で出費できないなら、出費する人に選ぶ愉しみぐらい譲るのは当たり前か、とちょっと反省。ついでに我ながら謙虚だと感心して自己満足。そういうわけで、色の趣味については、もう余り深く考えないことにした。とにかく経済的に助かるわけだし、贅沢ハ敵、欲シガリマセン勝ツマデハ、ススメ、ススメ、ヘイタイサンなのだ。 しかし、昨日あることに気が付いた。 義母がベビー服を「もう随分と先の分まで買ってきてくれ」たと書いたが、出産予定日から3ヶ月先って、気候がもう日によっては汗ばむくらいになってないだろうか??たとえば、つい最近また義母が買ってきてくれた、この厚いホカホカのカバーオール3ヶ月児サイズ。これ、初夏に着せて大丈夫なのだろうか? 日本だったら、密閉度の高い部屋の中でクーラーを使うだろうから、外に頻繁に連れ出さなければ、そんなに温度変化はないだろうけど、こちらでは現代建築の建物に住んでない限り、室内でも服で温度を調整しないと不味い。 義母が買ったものばかりでなく、私が最近買ったものもそうだ。最初は気を付けていたんだけど途中から妊娠ボケが進み、すっかり忘れていた。それに、今や秋冬もののソルドがすっかり終わって春夏モデルが並んでいるので、当然何も考えなくて大丈夫と安心して買っていたのだけれども、今もう一度取り出してチェックしてみると、ものによっては生地などかなり厚い。それに6ヶ月サイズの春夏ものも何点も買ってしまったが(私も気が早い)、よく考えてみたら6ヶ月頃にはもう夏は終わっている。 私は初産婦なので、とくに服に関しては何を買っていいかよくわからず手当たり次第なところがあるし、義母は義母で、もう自分が生んだ頃のことはすっかり忘れてしまったのだろう。このまま成長と季節を考慮せずに義母が買い続けないように、一言やっぱり言うべきなのか迷い中。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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