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2007.02.21
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   京都人同士が 日常使っている会話言葉には、何等違和感を感じないものだが、京都以外 特に関東圏 東言葉の人からの指摘を受けると 動詞・形容詞は言うに及ばず言葉選び其の物にも随分難しいところがあると自覚する。

 悪役映画俳優として永く活躍した 安部徹氏 何度か麻雀卓を囲んだ事もある旧知の間柄だが、 近所の昼食を賄う「おばんさい」と言われる京都の家庭料理の店を紹介した。 ろうたけた昔の京言葉を使う女将の元へ度々通っていたが、ある日釈然とせぬ顔で『あの女将は、私の言う事は何でも疑ってやがる』とこぼす  何を判りやすく言っても返ってくる返事が『ほんまどすか?』 言葉面(つら) 確かに疑問詞である 其れが京都では感嘆詞である事を説明するのに多少の時間を要した。

 イエス・ノーの 許諾・拒否の二者択一を婉曲な断り言葉として『考えときます』がある 近頃は全国区的に使われているが、関東圏の人には脈のある言葉と解釈する人が多い。

『お早うさんどす』  『今朝は寒むおすな』  『朝早ようから何処行きどす』  『一寸其処まで』  『ほんなら気つけて』  『さいなら』  安部氏ならずとも意味不明瞭 こういう言葉使いで成り立っている関係である。格別行く先を尋ねているわけでないから 一寸其処までという はぐらかしの言葉が失礼にならない 気をつけてに繋がるのだ 京都の言葉は言外 口に出して言わない部分が大きく意味が深い。

 渡辺淳一氏の京都を舞台にした映画化された小説のワン・フレーズ 『京都では全部言うたらあかんのや』『全部聞かな判らんようではあかんのや』 京都の言語文化の特質を端的に捉えていると柳居子思う。

 







Last updated  2007.02.21 08:24:12
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