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凡そ 表具・表装の仕事ほど 其の仕事の内容に幅のある業種も少ない。 『あの 表具屋さんは、国宝級の品を扱っている』という言い方をした時 京都の訳知りは、級の言葉の意味をよく知っている。 国宝は扱ったことが無いという事を。
襖張りから 書画の額・軸装 展覧会用期間限りの簡易表装 仏蹟廻り朱印の軸装仕立て 古画の修復 国宝・重要文化財の保存 等など。 使用材料も本紙(表装素材)に見合う 紙 糊 裂 必要な時は裂を織る事もあるという。 柳居子 時折頼まれ物がある。自作や家に伝わる物の表具表装が殆どで、商売の絡みは一切ない。 本紙判断して 表具は ○○堂だから 共箱は友斎か とかバランスを考えて紹介の労をとる事に厭いは無い。 国宝級を扱う技術者集団は、表具師の中でも特異な位置を占めて、装こう師連盟を結成して後継者育成や保存技術向上のため頑張っている。美術院第二部として発足して 現在は財団法人美術院 と装こう師連盟加入の数軒が 国宝修理を担っている。 装こう こうの字は、三ずい編に旧字黄を宛がう 正倉院御物に記載のある『そうこう』の文字から採った 紙を染めるという意味と聞いた事がある。 形有るものを 損なわず 後の世に伝えるという事は、世の中の移り変わりが激しいと大変な事のようだ。 昔通りの技術伝承では対応できない事もあるように見受けられる、伝世の宝物は、其の場所 其の環境で伝わったものである。そういう環境に宝物を常時置くことがこれまた難しい 夏は冷房 冬は暖房 温度湿度設定も人間本位になっている。 土中無菌といわれる塚の内部 開けたら変化するのは当然 解体保存される高松塚壁画の取り外しも 装こう師たちの手になる仕事だと柳居子思う 装こう師 詳細はこちらクリック
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