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2017.06.18
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出版された本と言うのは、その本の宣伝広告・書評 又直接本屋で手に取って、買求めるに値するか如何かの判断をして、気に入らぬ本を買う事は少ないと思う、期待外れが有ったとしても自分のミスと納得する事になると思うのだが、新聞題字下のコラム欄などは、つい眼に入る新聞紙面といては一等地 読もうという意志が無くてもつい眼が行ってしまう。
京都新聞朝刊題字下『現代洛中洛外もよう』を連載している御仁とは、お目に掛った事も無いし 書かれた本も 学問的研究成果の事も殆ど何も知らないのだが、コラム蘭を読む限りでは、ご自身の中で熟醸された思い込みの強いイメージを拠り所に連載コラムを書いておられる様に柳居子は感じる。 東京遷都の勅令が無いから、相変わらず京都が都であるという人が居る。 遷都の詔(みことのり)が、前回発せられたのは延暦１３年(794)の秋 詔を察せられた日を記念して時代祭が明治から始まっている。 詔が発せられていないから都は今も京都と 誰かが筆者に本当に言ったのだろうか? 柳居子は、多分筆者より数多くの京都人 且つ洛中に住む人を知っているが、未だかって明治天皇が東京遷都の勅を出されなかったから 今も京都は都と言う人にお眼に掛った事が無い。古式に則った遷都でなかったと言う人は居ても 勅の無い事から京都が都と言う論を空論あほらしいとまで言い切る筆者を情けない人と柳居子は見る 勅の有無で首都の所在地を問題視する人とよく出会うというの事実なのか? 其の事を以って京都は尊王的と短絡に考えている様だが、勅が無くても奠都と心得ている人が大部分 天皇の御在所が都という事を京都の人は知っている。 維新の時 京都の名だたる商家は、尊王派だけに冥加金(軍資金)を差し出したのでは無い、時代が如何替わっても生き抜く現実的な知見を発揮するため 佐幕派へも同じ額を差し出した事など 筆者は知っているのだろうか? 表層だけ見て論じたり断じる事では無い、 〖御所を 洛外と見る 地理感 どうおりあいを付けているのか』と問う 柳居子がお答えする。京洛・入洛・帰洛・洛中・・・・・ 洛と名の付く京都この洛は中国の古代都市 後漢・晋・魏・隋・・歴代の王都となった洛陽に由来する。 平安京開府の時 洛陽を範に取ったのかと言うとそうでは無く 長安の都をモデルとしている、大極殿 今の千本丸太町辺り禁裏を設けて、朱雀大路に天皇が南を向いて〖天使南面〗左側を左京 右側を右京と定めた、又 其々のゾーンに城壁こそ作らなかったが 右京を長安城と、左京を洛陽城と呼称するようななった、 うきょう長安城は、地勢が悪く平安末には、元の荒蕪地となったと言い長安城も遥か昔に忘れ去られたが、左京洛陽城は発展して、単に〖洛〗の一字が京都を表わす様になった。 御所を洛外と見る地理感を持つのは、筆者だけでは無いのか? どうおりあいを付ける云々の話では無く 洛陽城でも長安城でも無く 文字通りの禁裏 京都の人なら心得ている事である、 学者と議論を交わす様な事はしない、懲りる事無く洛中の人を虚仮(コケ)にしていると、この記事 『現代洛中洛外もよう』の連載が終わる迄 この記事読みたくないから購読中止を新聞社に話しても良いと考えている。お仲間が出てて来ると 早く埒が空くし 筆者もネタ切れでそういう展開を待っているのかも知れないと柳居子思う。 『虚仮』(こけ) 思慮・分別が浅いこと。愚かなこと。また、そのような人。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
よくぞ言ってくださいました。あの連載には？と違和感を持っていました。筆者の学術上の功績は知らないが、先般『京都ぎらい』との本を出されてよく売れたとか。京都について素直でない捻くれた認識をお持ちのように思います。
紙面のあの場所に彼の連載を載せる新聞社の編集局の見識にも疑問です。 (2017.06.18 10:43:41) |
