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柳居子徒然

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2017.06.27
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カテゴリ:カテゴリ未分類
 彩雲堂 築男君の店頭には、近々か開催中の画廊や美術館の展観ポスターが間断なく掲示板に貼ってある。時々美術とは関係の無いチラシも柳居子が無理を言って貼って貰っている。7月12日 水谷啓二君のライブのチラシも一枚否裏表だから二枚。

 諸々の展観の招待券も良く頂く。絵画の展観には出来る限り出掛ける様にしている。絵画に関しては門外漢の柳居子だが、絵を見る一つの視点の様な事を記してみたい。

 その絵が如何いう目的で描かれたか 何を訴えようとしているのか 絵師・画家が自分の命が尽きても後の世の人に何を伝えたかったか そういうキーワードで絵に対峙すると、幾つかの分類分けする事が出来るのではと気付いた。幾つもの要因が重なっているケースも当然のことながらある。

先ず物語る絵 博物館の国宝展観で見た事の有る『過去現在因果経』 釈迦の誕生譚を上段絵で示し 下段経文が書かれてある。識字率の低かった時代は絵で伝える事が多かった様だ。紙・絵具も経年が信じられない程、綺麗に残っている逸品で、公開毎展観を見に出掛ける。宗教絵画と言われる絵は概ね 絵が物語っている。又 絵巻物 源氏物語絵巻や出光蔵の 伴大納言絵巻等は、絵の表示が物語の理解を大きく高めている。

 次に、仏教・キリスト教に限らず、宗祖とか聖人を讃える絵が有る。戦前 
天皇を直視したら不敬罪 直答と言って一般国民は 直接言葉を交わす事も出来ない時代があつたと言う 同じ列で 仏や聖者を真正面から見る事を憚った時代 真正面像を描く事で憑代(よりしろ)として描かれた絵も一つの分野 世俗の人でも善行とか人の範となるような人は 讃える対象として絵がのこっている。

歴史感・宇宙観を感じる絵も数多く有る。真言の曼荼羅等は其の最たるものだが、書かれた言葉・文字より絵画で示した方が判り易い 伝え易いと空海は思ったのかも知れない。宇宙感 若い人と我々も含めて過去の人との捉え方は全く違うと思う 産まれた時 月という惑星は人類が既に足跡を残している場所 全く違うモノだが 絵を介してみる宇宙はやはり広く世界を見る事になるのだろう。

 記録として残される絵画も有る。原爆の図という自作を携えて国中を廻っていた 丸木位里・丸木俊という画家夫婦が居た。人の営みと言うのは刻々変化すると共に 過去の事を記憶の外へ放りだして新しいモノを取り入れる 想いだす便(よすが)として絵画は効果的な働きをする。

その部分を大きく取り上げた絵と言うのは,誇示する絵という事になる。
 先日京都新聞題字下に 描かれた絵図と地図をよく解釈せず 洛中を大きく書き洛外を小さく書くのは差別と息巻いて御仁が居たが、一部分大きく書くのは強調 誇示する効果が有る 端的な例 浮世絵 春画の描く陽物は、誇示対象としてこれ程判り易い物は無い、
 絵師・画家の訴えたかった事に、少し心して絵を見ると 又味わいの違う部分が出てくる。





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Last updated  2017.06.27 09:10:09
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