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英国のマーガレット・サッチャー元首相が、アイアン・レディー 鉄の女 鉄の心臓を持つ女と揶揄された所以(ゆえん)を知る人は少ないと思う。彼女は、腎臓機能不全による人工透析療法を、国が補助する年限を65歳で打ち切りをした事に、鉄の女の異称を付けられた。65歳になれば国が負担していた生命維持装置を外しますよ 死んでくださいという決断を下し実行した。
今我が国の 人工透析事情を、雑誌選択が取上げていたので、要点整理して選択が書けなかった事情も含めて記してみたい。 透析療法が先ず儲かるという事。一旦透析を始めると死ぬまで続くから、売り上げの確保が長期間に及ぶと言う事。一旦通いだすと他所へ変るという事も無いらしい。結構な金蔓と言う事である。 人工透析が、治療・治癒の手段では無く。ある種の生命維持装置 そう云う患者が多ければ多い程マーケットは大きくなり 今 日本全体では年間一兆六千億円の市場 合併症も加えて年間二兆円 国民総医療費が四十二兆円だから 其の5%を透析患者が消費する事になる。透析に掛かる費用の大部分は国民の払う血税である。血で血を洗う洒落にもならない。 2017年度 透析患者数は約三十三万人 人口百万人当り二千六百四十人 フランス六百七十七人 英国四百四十一人 アメリカ千五百四十一人に比べて突出して多い。 突出して患者数の多い理由は、早い段階で透析患者にしてしまう 日本独特の囲い込みが原因している様だ。米国のある医師の調査では、早い段階で透析を始めた早期介入群と、遅れて5・7年経過の晩期介入群との 3・6年経過では、殆ど死亡率の差異が無かったという学会発表もあつたそうだ。 患者を増やし 売り上げが大きく伸びると 経済波及効果は大きい。又 何時までもこの状態が続いて欲しいと希う 透析療法学会の重鎮の一人は 安倍総理と高校時代の先輩・後輩の間柄だったとか 雑誌選択に寄稿した人は良く調べている。 アイアン・レディ サッチャーさんが何故思い切って透析の年齢制限を断行で来たのかという背景を考えると、英国は原則医療は公営化が為されている。日本はフリーアクセス 出来高払いと言って 制限の無い使い放題 患者には金儲けの爲ご協力感謝でも有るまいと思うが、「第一級身体障害者」という協力お礼の措置まで受けている。本来医療は経済原理に当て嵌めるものでは無く 日本のスタイルは世界の潮流とは掛け離れた施策が行われる。絶対完治する事の無い透析患者に年間二兆円 大きな雇用確保が出来ている事を考えると 原理原則は小さくなってしまうのだと 柳居子は思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.09.06 16:42:22
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