柳居子徒然

2021/04/16(金)18:45

ボケトーク 出番無し

 昨日午後 顔中髭だらけの大きな外人さんが店に入って来た。『カードは使えますか?』 と 尋ねられ 『Cash only』と言うと『それでは。』と言い残し店から出て行った。暫くして又やって来て『現金持ってきました。髪の毛短くカット 髭は3ミリに切って下さい。』と言う。淀みなく日本語が殆ど日本人同士の会話の様に進む。  髪の毛切りながら『本当に日本語がお上手ですね。』と思った事其の侭 言うと 『知れば知る程 奥深い言葉だと思います。』『どちらから日本にお越しですか? 』と尋ねると ベネズエラと言う。お仕事ですか?と追って聞くと 今筑波大学に居ますとの事 多分学究生活を送っているのだと思う。  髪の毛刈揃え乍 『髭を3ミリにカットしてください ? 』ベネズエラて、メートル法なの? 『日本語知れば知るほど【奥深い】』こんな表現日本人でもなかなか出来るモノでは無い。ただ者では無いという思いが募った。  突然客人から、『私は 貴方の大ファンです。』と 思いがけない言葉が飛び出した。 この人の友人が柳居子の店に来られたらしい。 そして店の事を色々と吹聴して貰っているらしい。遠来のご来店サイン帖を見せたが 二冊の帳面に友人の記載は無かった様だ。 ベネズエラの事を色々と聞けば良かったと思うが、日本の事を論じ合う事に終始した。『日本には 春・夏・秋・冬と四つの季節が有って 季節ごと生活のスタイルを変えねばならない事が 日本人の精神構造に大きく影響していると思います、雨季と乾季 又一年同じ気候だと 物事単純化に流れると思うし 季節の移り変わりは影響大きいと思いますよ。』と言うと『全く仰るとうりです。』外人さんに日本語でここまで 躊躇いなく 会話が交せて 判って貰えるのは稀有な事だと思う、  散髪 髭のカットも終り料金も頂き『今日は楽しい時間を有り難うございました。』と言われ 『今の言葉 貴方に言おうと思ってました』と言うと二人で大笑い。 料金を頂き 階下玄関までお見送り 又来て下さい 必ず又参りますと交して 二階の店に戻り 頂いたお金レジに入れようとして ふと横見ると 音声同時翻訳器 「ボケトーク」が出番は無いの? と膨れ面していた、必要な時に遣うものだと 改めて気付いた次第である。

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