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柳居子徒然

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2021.04.20
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カテゴリ:カテゴリ未分類
  先日 東京在住の書家との会食の席で。随分久し振りに漢字学者『白川静』先生の名前が話題に登った。教えを受けると言うより感覚的には 謦咳に接する と言う様な関係では有るが、色々と薫陶を受けた人だった。

 白川先生が亡くなってもう 十五年の歳月が流れた。ご一緒に写した写真の柳居子は髪黒々 勿論染めていたのだが 若かった。市民対象の講演会 九十歳を過ぎてからも演壇に立たれて 滔々と興味尽きない話の出てくる事自体が不思議と思える存在だった。 先生の活動の実質的な取り纏め役の 文字文化研究所の理事 宇佐美公有氏とも親しくしていたから 先生の日常の事や知る機会も有り 一掃身近に居る人の感覚になっていた。


 本サイトには 白川静先生の事を何点かの記事にして 載せている。久し振りに名前を聞いた事も有り 先生に付いて書いた事を何点か 一部分抜粋して再録する。泉下の先生が苦笑する話題も有る。


2006.08.20

素読・暗誦
カテゴリ:カテゴリ未分類
中教審の教育課程部会が、小学校の国語の授業に『暗誦・音読』を重視して
古文 漢文等の古典指導を盛り込む方針で検討に入った事を新聞が伝えている。小学校の現在の古典学習は俳句・短歌・古諺の音読が主で 古い時代の漢文漢詩は、学ぶ必要の無い『発展的内容』扱いという。素読・暗誦に付いて 漢字学者 白川静先生の文字講話に参加した折の感想文 京都新聞投稿欄『窓』平成16年1月23日掲載の拙文を挙げさせて頂く。


白川静先生 文字講話最終回
京都新聞の夕刊に事績やお人柄の紹介を連載された漢字文字学の 白川静先生の「文字講話」シリーズ最終回が宝ヶ池国際会議場で開催されました。何度か通った講演会の中でも今回は特に印象深いお話がありました。ご自身の経験を踏まえた 素読。暗誦の大切さのご指摘です。段階を追って判ることを教えていく事だけが唯一の教育法ではない。社会に出て行く幼少期に生きていく基本的な材料を頭に入れておく素読の偉大な効果を説かれます。漢字にルビを打つことで漢字を知らない世代でも、書に親しむことが出来る。日本人の識字率の高さも漢字から派生した かな カタカナに拠るところが大きく 中国は、もとより旧漢字圏の朝鮮ベトナムなどの現況を比較してのお話しは、心に染入る思いがいたしました。93歳の碩学のお話し皆がどの程度理解できたのか判りませんが、「謦咳に接する」親しくお目にかかれたことが私にとっては 至福の一日だったと思いました。


中教審の検討案は 音読・暗誦重視を強調している 実際の授業がどのような形になるのか こなすのは容易だが生かす方法が示されてないと紙面解説があるが 素読・暗誦は 耳・体で体得するもの 長じて内容が判り生かされると
白川先生のご意見。



2010.11.21
説文解字
12月5日 楽しみだが 一寸空恐ろしい会合に出ておいでよと 案内を貰って出席の返事を届けた。 笠川直樹先生ご夫妻を囲んでお喋りの会(出席者15人限定)とだけ往復はがきの案内には記されている。
 例によって幼馴染絵具屋の築チャンのお招きだ。彼は、がさつなのに知ったか振りの柳居子の性格をよく見抜き、直截な物言いはせぬが、何処の美術館の催事が良いとか、茶花の宗家のような麗人を紹介引き合わせてくれたり 又 本サイトに度々出てくる 漢字学の泰斗白川静先生の九十歳過ぎてからの講演会 文字講話も彼の勧めで最初出かけた。
  京都の旦那衆と呼ばれる人達は、自分の本職以外に何か一つ二つライフワークの様な趣味・教養を身につける事が当然・自然と云う独特の雰囲気のようなものがある。絵具屋の主人は、中国後漢時代の世界最古の字形辞典『説文解字』を読み説く会の幹事役を設立の時から努めている。
 毎月2回 白川先生の教え子でもある、精華高校の笠川先生を囲んで文章読み下し一字づつ議論を交わし甲骨文から金文への推移の時代の考察を重ねる。其の時代の背景を僅かな資料を深く渉猟しながら、こつこつと積み上げ二十余年の間に三百数十回の会合を持ち 全体で九千字ある説文解字の三千数百字を踏破した。 正誤を正すと言うのでは無く二千年前に書かれた文字を今の解釈を付けると言う例によって一銭にもならない学道楽とも言える集まりで 成果を残すといっても古字を活版の活字を作るのに一字が何千円もかかるので侭ならぬそうだ。
 京都の町衆と言うのは一筋縄では括れぬ猛者が何食わぬ顔して常日頃を過している。築チャンは柳居子が猛者に囲まれて餌食にならぬと判断して会合に呼んでくれるのだと思っている。

・・・・ 服喪に付いて、旧い印象に残っている話しが二つある。 漢字学者の白川静先生が文化勲章の栄に浴され、宮中での親授式にお招きが有ったが、丁度其の年の春だったか 先生の奥さんが亡くなった。配偶者の喪中に畏れ多くも陛下の御前に罷り通る事など出来ぬと辞退された。喪に服す 外出を控えるを実践されたのだが、前例のない事。其の日だけ徐喪 喪を外しでもという周囲の説得にも頑として首を振らず欠席された。新聞発表 公式には 病気療養中の白川静博士は欠席と伝えていた。・・・・


・・・・講演会の前 国際会議場の食堂で 満席状態 お年寄りの座った席に空きが有ったので 失礼しますと座ったら 白川先生だった 先生九十を超えたにも関わらず ビフテキ一枚ペロリと食べたよ。と文字研の宇佐美さんに 話したら『家で常肉を食べさせてもらって無いから 外食は肉が多いですよ。』という話し 何時までも元気な人は肉好きなのだ。・・・・





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Last updated  2021.04.20 06:49:15
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