2008/03/15(土)16:44
ヴェネツィアの(呪いの)『ダリオ館』(その2)
「ダリオ館」悲劇の続きです。
70年代の犠牲者は、ロックグループ「WHO」のマネージャー
クリストファー・ランバートでした。
「ダリオ館」は、すでに「呪われた館」として有名になって
いましたが、彼はこれまでの出来事を、くだらない迷信として
まったく気にかけませんでした。
「悪いことは言わないから、あそこは止めた方がいい」という
忠告にも「そんな、前近代的な!」と、一笑に付しました。
しかし契約直後、ロンドンの家で階段から転落して
亡くなってしまったのです。
80年代の挑戦者は、ヴェネツィアの実業家で、姉とともに
移り住んだとたん、彼は破産、姉は事故死してしまいます。
次のイタリア人テノール歌手が、買い取りに向け、
契約のためヴェネツィアに赴こうとしたところ、
交通事故に遭い、命はとりとめますが、契約は白紙となります。
そして最後のオーナーは、投資家ガルディーニで
彼もまた破産した上、贈収賄容疑のスキャンダルに
巻き込まれ、自殺しています。
そして15年以上の沈黙の後、この「ダリオ館」を
アメリカ人企業家が購入し、再び光が当てられようとしています。
15世紀にこの館が計画される以前、この場所は墓地だった
という話があり、そこに建てたのが、第一の過ちである?
とする説などもありますが・・・。
ゴシックの建築様式で、ファサードはルネサンス風の
少し傾斜しているこの美しい館に、「滞留した負のエネルギー」
のようなものがあるのでしょうか。
だとしたら、今回の変化で新しい風と光が入り
そうした「負の連鎖」のようなものが、一掃できると
いいのですが。