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ヴェネツィアの獅子たち

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Reiko Fujiwara Marini

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2008/05/03
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カテゴリ:見どころ
 ドルソドゥーロ地区、アカデミア橋のたもとに、アカデミア美術館があります。
 
 1750年9月24日に、ヴェネツィア評議会の決定で、アカデミア美術学校が創設されました。1807年には美術館が併設されます。学生の作品の展示のためと、1797年に崩壊したこの国の、ヴェネツィア共和国時代の芸術財産、閉鎖された教会の宝物の保護の目的のためです。

 1817年に、美術館は一般に公開されるようになり、現在は国立の美術館として、14-.17世紀を中心に、貴重なヴェネツィア絵画が一挙に見られる場所です。
 
 正確さと人間的な暖かみを併せ持つ画風の、ジェンティーレ、ジョヴァンニ・ベッリーニ(1429頃-1507、1430頃-1516)の兄弟。
 彼らの弟子であるカルパッチョ(1455頃-1526)、大気まで感じさせる風景画、肖像画でも有名なジョルジョーネ(1477頃-1510)。
 
 ルネサンスの巨匠ティツィアーノ(1490-1576)などの他、ヴェロネーゼ(1528-1588)、ティントレット(1518-1594)、ヴェネツィア派最後の大家といわれるダイナミックな構図のティエポロ(1696-1770)。
 そして写真のような精密さと美しさのカナレット(1697-1768)まで、ヴェネツィア絵画の至宝が集められています。
 
 先日は、「最後のティツィアーノ」と題した、彼の晩年の作品の特別展で、多少列ができていましたが、内部は比較的ゆったり見ることができました。
 ひとつひとつの絵の前にたたずんで、色使いや構図に驚いたり、遊び心のある画家のサインを見つけたりという、静寂でゆたかな時間を味わうことができます。
 
 直接、絵の前に立つと、写真集や解説書で見るときにはない、困惑にも似た感動につつまれることがあります。それが本物の醍醐味というものなのでしょう。







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Last updated  2008/05/03 04:40:16 PM
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