Canaries Diary ~ rain or shine~

2006/06/01(木)23:19

この数ヶ月…子育て編

子育てについて(27)

期せずして8日連続のお休みをもらったこの一週間。 朝普通に起きて、お弁当を作って息子の顔を見る…そんな一日のスタートが毎日送れるなんて 本当に幸せです。 同じマンション内で、4月から同じ幼稚園に入り、新たなお友達も加わり、ママたちとも顔見知り になっていたけれど、仕事が忙しく、ほとんど朝のバスの見送りも、午後のお迎えもできていな かった私は自分と息子がどんどん遠くに取り残されていく感、というか、疎外感を感じずには いられませんでした。 心のどこかに、私たち親子は普通に暮らす家とは違うのだ…という気持ちを引きずっていた からだと思います。 平日にひょっこり休んでいるけれど、あの人、一体何をやって食べてるんだろう? とか、 なんで、パパがいないんだろう?浮気?蒸発? そんな詮索でもされているのではないか、または、 別れたご主人とkanaちゃんはは連絡取ってるの? とか、万が一聞かれたら、どうしよう… そんなことばかり考えていたのです、正直。 生活のサイクルがまったく違うから、ママたちとの話についていけない、そして話しても 話の内容が分らないからいちいち確認しながらなので、ママたちもちょっとうんざりしてる かも…そんなバリアを私の方で作っていたのだと気がつきました。 ママたちとの接触にうんざりすればするほど、息子は友達に話しかけたり、遊びたがったり する…イジワルだなあ、kanaは…と思いつつ、kanaのため、と腹に決めて、なるべくママたち との輪にいるようにつとめていました。 しばらくすると、「ウチに遊びに来ませんか?」と声を掛けられるように。 正直、家にまで上がり込むのは面倒臭いことになりそうだ、と思ったけれど、 これまた、愛する息子のため、と上がらせていただくことにしました。 決して広いとはいえない室内に4,5人の子供たちと親が満員状態。 ふだん家では絶対食べさせないようなお菓子がドラマのように大きなお皿にこんもり盛られ、 好きなとき、好きなだけ、好きな場所で食べていいことになっていて。 そして飲み物はふだん家には買い置きしていないジュース。 その家に行く前に、kanaにおやつはたっぷり与えてきたはずなのに… ふだん躾には人一倍厳しいと自認していたはずだったのに… 「うわ~~いうわ~~い!!」と誰よりもガッツいて荒らし食いしていた私の息子…。 そして、ある子はある子の兄弟の世話をし、他の子は他の子に遊び方を教えてあげ、 親たちはその場にいない誰かさんの噂話をするようなことはなく、子供たちの遊びに時折注意を与 えながら、いろんな生活の情報交換。 そこで、急いで作る夕飯にはこれを使うといい、とか、急に客人が来たときにはこうするとよい、 といったことを教えてもらう。 これ以降、少しずつ私の意識が変わっていきました。 みな、それぞれの与えられた人生があって、その人生を豊かに楽しく生きようとしている。 誰もよその人の人生がどうのこうの、思っていなかったのです。 狭い視野で狭い世界を作り上げて、その中で子育てしようとしていた偏狭な私…。 自分の子だけがよければそれでいい…ってみんな思ってるんでしょ、と思っていたのは私の方。 ママたちや子供たちから、自分の気持ちの小ささを教えられたこの数ヶ月でした。 私の意識が少しずつ変わり、私の方から、「ウチに遊びに来ませんか?」が言えるようになりま した。 もう、家の中のどこを見られても、逃げも隠れもせず、うちは2人家族です、いろいろあって 2人で暮らす道を選びました、その人生もけっこうエンジョイしてます、が素直に言えるように なりました。2人暮らしなんて今さら珍しいこともない。 5月の親子遠足の際も、「一緒にまわりませんか?」「私もkanaちゃんたちと一緒にまわ ってもいい?」そんな声を掛けていただけるようになりました。 基本的に子供は外で遊べばいい。 今週はそんなわけで幼稚園から帰ると毎日外遊び、夜6時半まで…。 誰と遊ぶ約束をするでもなく、自然と家の目の前の広場に一人二人と子供が増えて、くっついたり 離れたり、誰かが遊びを考え出して、それにみんなが興味を覚えて鈴なりになって遊びだしたり… 誰かが誰かを押したり叩いたり…よそのママがそれを叱り付けたり、よそのママがよその子を 抱きしめたり…犬を連れたおじいさんにみんなで話し掛けて散歩の妨害をしたり… kanaも毎日満ち足りた顔をして、よく食べ、よく寝る…。 今日も楽しかった、今日もおいしかった、今日もよく寝た…そう言ってくれる。 子供を持つものとして、Kanaがまた私の背中を一押ししてくれた。 苦手を克服して、素敵な出会いを増やしてくれた。 そして、素直に楽しく暮らせればいいじゃん、と教えてくれた。 いっぱいいい出会いにめぐり合えて、本当に幸せでーす。

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