2021/04/19(月)21:12
府中美術館『春の江戸絵画まつり 与謝蕪村展』
昨日今日とポカポカ陽気~こんな春らしい明るい陽射しを浴びてると、思わず浮かんでくる句は・・・
春の海 ひねもす のたり のたりかな
おそらくどなたもご存知であろう与謝蕪村の俳句!陽を浴びてキラキラと光る海が眼前に広がり「のたりのたり」の響きに気持ちがほぐれて眠たくなってしまいます^^まさしく名句ですね~
そんな与謝蕪村の絵画展が府中美術館で開催中です✨
春の江戸絵画まつり
与謝蕪村 「ぎこちない」を芸術にした画家
会期 2021年3月13日(土曜日)から5月9日(日曜日)まで 前期:3月13日(土曜日)から4月11日(日曜日)まで 後期:4月13日(火曜日)から5月9日(日曜日)まで *全作品展示替えではありませんが、大幅な展示替えがあります。会場 府中美術館休館日 月曜日(5月3日は開館)開館時間 午前10時から午後5時(入場は午後4時30分まで)観覧料 一般700円(560円)、高校生・大学生350円(280円)、
小学生・中学生150円(120円) ()内は20名以上の団体料金。
展覧会概要深く静かな趣をたたえる自然の中の情景、飄逸で洒脱な俳画、そして、どう見ても気色の悪い、いわば苦みを発散する人物画。そのどれもが、与謝蕪村(1716─83)が到達した晩年の画境です。とりわけ自然の情景を描いた作品が絶賛される蕪村ですが、さまざまな作品を見渡せば、個性と深みと面白みにあふれ、まるで絵画のおもちゃ箱を見るような楽しさがあります。 蕪村は、晩年より前から、日々大忙しの人気画家でした。ときには中国絵画そのものを思わせる見事な技を見せたり、流麗で美しい線やフォルムでうならせたりもします。しかし、それ以上に多くの作品に感じられるのが、線描や形のぎこちなさと、そこから生まれる親しみやすさ、かわいらしさです。下手だということではありません。蕪村自身がその面白さを自覚して、意図的に表現しているとしか思えないのです。朴訥さと力強さの境に、あるいは、か細さと揺らめきの狭間にあるような、きわめてデリケートなぎこちなさや頼りなさが、初期から晩年まで、蕪村の絵の根幹にあるように見えます。 そんな蕪村のこだわりに注目しながら、約100点の作品を集めました。それによって、「晩年の情景絵画だけではない」新しい蕪村のストーリーに目を向けてみたいと思います。「ヘタウマ」のマンガに慣れ親しんでいる私たちには、蕪村やその時代の京都の人々と同じ感性が、きっと備わっているはずです(HPより)
会場内の撮影は禁止
絵画画像はHPよりお借りしました<(_ _)>
↑《涼しさに》自画賛(部分) 個人蔵 (前・後期展示)
↑《四五人に》自画賛 個人蔵 (前期展示)
↑《又平に》自画賛 逸翁美術館蔵 (前期)
いや~、どの絵も観てるだけで心ウキウキ身体が思わず反応して踊ってしまいそうでした^^いいな~、このユルユル感!
そんなユルユル感にひきかえ、こちらは確かに「ぎこちない」という表現がぴったりかも
↑左は《薄に鹿図》愛知県美術館蔵 (前期展示)、
右は《日の春を》画賛 個人蔵 (前期展示)
「え~、コレが鹿?」と思わずのけぞり~鶴(?)も、なんともガチガチの姿で、はたして無事に飛べるのかどうか心配なくらい( ̄m ̄〃)
その一方で緻密で流麗な屏風絵なども描いてますし、緩急自在&軽妙洒脱な
筆さばきはさすがの一言
↑
山野行楽図屏風 東京国立博物館蔵 (3月13日~3月28日展示)
↑
富岳列松図 愛知県美術館蔵 (前期展示)
一昨年に観た「春の江戸絵画まつり へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで」もユニークな視点の展示会だったけど、今回もそれに劣らずキャッチーな作品揃い✨蕪村独自の世界観にドップリと浸れて楽しいひと時でした
府中美術館定番の「たんけんたい」クイズにもチャレンジ~
お子様向けの企画なんだろうけど、大人も参加自由なのでクイズに答えて
記念の絵葉書もしっかり頂きました^^
↑スタンプを押して作る「てのひらまめびょうぶ」も楽し~
こちらはワクワク感が伝わってくる展示会のチラシ。
↑イラストレーター長田結花さんの絵と文が味わい深くて、思わずニマニマ^^
チケットを提示すると2度目は半額になる特典(本展1回限り有効)があるので、時間の都合がつけば後期展示も観に行きたいと思ってるんですが・・・今週から月末にかけて胃&大腸検査の予定が入っているからスケジュール的にちとキビシイかも
そういえば、美術館近くの浅間山公園のムサシノキスゲがそろそろ開花時期とか。
日本では唯一ここでしか咲かないというムサシノキスゲ、見てみたかったんですがね~
ムサシノキスゲ標高約80メートルの浅間山に自生するユリ科の多年草。絶滅危惧種。花期は4月下旬~5月中旬の2週間ほど。かつては多摩地域に広く生育していたが、現在は、山全体が都立公園となっている同公園に自生するのみとなった。
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与謝蕪村 郷愁の詩人 (岩波文庫) [ 萩原朔太郎 ]
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