テーマ:住宅コラム(1784)
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朝は散歩している
散歩とはいえ時間を無駄にしたくないので 事務所へ歩きで通っているだけだ いよいよ秋も深まり 熊谷でも紅葉し始めた いつも通り過ぎるだけの公園の木々も 紅葉が始まっている 朝歩くというのは 脳に大量の血液を送り込む事になるので 朝から脳の働きが活性化しているらしい おかげで 毎日のように気づきがある 今朝の気づきは これ 何の変哲も無い紅葉だけれど 僕にとっては『100へー』古っ! 紅葉のメカニズムを垣間見る事になった 木々を良く見ると紅葉しているのは表層の葉だけだ 内部の、いつも日陰にある葉たちは紅葉していない 紅葉は寒暖の激しい年ほど美しいことは良く知られているが それが何故なのかは良くわからない さて、 表層の葉たちは、晴れた夜間には宇宙に向かって放射冷却をする 放射冷却によって冷えた葉の表面には空気中に存在した水蒸気が 結露する よく、 『夜露が降りる』とか『霜が降りる』 といわれている現象だが 夜露や霜は 降りない! その場にあった水蒸気が結露しただけだ 日陰に在った葉たちは夜露にぬれにくい 表層の葉にさえぎられて放射冷却できないからだ つまり、 表層の葉の方が日陰の葉よりも 寒い思いをしている事になる ぬれた母 いや 濡れた葉は 乾くときに気化熱を奪われ 更に冷える 放射冷却が起きるときは空が晴れているときだ 空気が澄んでいるから効率良く放射現象が起きる そして、晴れているときは昼間は天気が良い(あたりまえだ!) 天気がよければ陽が射し葉は暖められる つまりこんな時は とても寒暖の差が激しい 結果、紅葉が美しくなる いつも日陰にある葉たちは 寒暖の差が少なく 紅葉しにくい 結露はどんなところにも起きる その素材が優れているから結露しない などということはありえない どんなに優れた建築家でも どんなに優れた素材を使用しても 結露しない家は 作れない 家が自然界に存在する限り 放射冷却は避ける事が出来ないからだ えっ放射冷却で結露するのは建物外皮の外側だけじゃないの? と思われる方が多いかもしれないが 放射冷却で冷やされた外壁や屋根材の裏側は、確実に結露している 屋根裏をのぞくと雨漏りなどしていないのにノジ板にシミがあるのは 放射冷却による内部結露なのだ くりかえすが 結露しない家は 作れない しかし 結露しても腐らない家は作る事が出来る 散歩は 脳の働きを活性化する(むりやりだなあ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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