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記憶の記録

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今月のコラム

2009.08.24
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カテゴリ:今月のコラム
ある番組でこんなことを言っていた

「フランスのパン屋は、自分で粉を練り、自分で焼いている人間以外パン屋という商売をすることはできないと、法律で決められている。」

へー、そうなんだ!と思った
だからパリの街を歩くと、殆んどが個人のパン屋で
相変わらず朝早くから営業していて、活気がある
そんなパン屋のパンは
美味いに決まってる
だから、たぶん、
ヨーロッパの個人商店は無くならない

日本はどうだ
個人商店でやるべき商売を巨大企業が進出する
これを国は規制しない

競争原理
効率
資本主義
ということだろう

フランスでパン屋が守られているのは
職人の技術と感は文化であり、
人は文化の中で生きていることを知っていて
そのことを守ろうとしているからだろう

家作りはその土地に住む人間にしか感じられない
気候風土と人間性・生活といった文化そのものだ
その土地に住む大工にしか出来ないことがある

日本という国は
文化を継承した、その土地特有の建物は
文化財とか国宝に指定してしまい
特別なものとして分離してしまう

分離されたら文化ではない
それは過去の遺産でしかない

文化は
生きているからこそ文化なのだ
守ることと隔離することは同意ではない

しかし
守られてしまえば
進化は止まる

さてさて
同士諸君
ハウスメーカーに負けている場合じゃないよ

IMG_1893.JPG










Last updated  2009.08.24 09:53:48
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2009.07.21
カテゴリ:今月のコラム
中高年の山歩きが問題になっています

一度に10名も死ねば当然ですね
それにしてもなぜあんな事が起きてしまうのでしょう

それは日本人の資質に在ります

旅行者の企画した登山に参加するとき

お金を支払う
プロのガイドが居る

この2点で
参加者は既に思考停止状態です

■山行計画を自分で立てない
■プロがやってくれるから完璧で当然
■お金払ったのだから、やってもらって当然
■命を守ってもらって当然
■フル装備だと重いから山小屋泊で軽装備で行きたい

という、全く依存型の思考回路になってしまう

欧米人ならこうはならない
自分の命を自分で守るのは当然だからだ

もちろん企画した旅行社にも責任があるけれど
そもそも、山は
自己を律する場所なのです








Last updated  2009.07.21 16:45:48
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2009.02.27
カテゴリ:今月のコラム
無事、網走セミナーが終了しました。
全国から僕を含めて18名が集い、
あーでもない、こーでもない、と、建築を掘り下げたしだいですが、
建築は深いです。
2種換気の是非
とか
炭は何をしてくれるのか
やら
チャンバーでの熱交換がありか
ちゃら
ドライウオール、紙クロスの塗装、断熱材のあれやこれや
とにかく
やればやるほど宿題が出来てしまいます。
宿題が出来ると、きっと来年の今頃はたくさんの花が咲くはずです。
楽しみです。

今年の網走で、僕にとって最も大きな意味を持つ宿題を一つだけ挙げるとすれば、やっぱりこれですね

加湿
加湿です

室内空気が適正な水蒸気量を確保していなければ
インフルエンザウィルは増殖し
はたまた、お肌は荒れ
のどはイガラッぽく
鼻腔か切れたりします。

先日計算してみたところ、きちんと防湿された40坪程度の家の適正エンタルピーを得る為の適正加湿量は
1リットル/hでした。
これは、普通の加湿器ではカバーできません。

写真のように大胆な加湿をすれば何とかなるのですが、見た目がいまいちです。

クライアントの価値意識と美意識は必ずしもバランスしませんから
ここは、解決しなければならない重要課題といえます。
人の健康に影響する部分ですから真剣に考えなければならないですね。


さて、もう一つの課題
”色 ”
僕の感性では使えない色に出会ってしまいました。

玄関

とか

リビング

です。

デザインの勉強ももっともっとしなければなりません。

勉強ばかりではありませんでした。

反省会


我慢大会


氷の家


仕上げに


うま

馬でオホーツク海の渚をトレッキング!

寒いけど感動の旅でした。

普通では体験できないデライトマスターセミナー
来年は必ず参加したいと
誰もが思う
 一押しセミナーでした






Last updated  2009.02.27 15:03:16
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2009.02.07
カテゴリ:今月のコラム
床暖房がステータスになったのは、いつ頃からだろう。
冷え切ってしまった身体で家に帰ると、暖かい床が待っている。想像すると、なんだかとてもいい感じがする。
僕は床暖房の家を創ったことは無いが、床暖房のついているお宅をよく訪問する。
実際にスリッパを履かずに床暖房の上を歩いてみると、当たり前だが、確かに暖かい。足の裏が。
しばらくすると、足の裏がしびれてくる。この感覚は、その家を出ても30分ほど続く。なぜなのかは、まだ確かめ切れていない。
床暖房の体感は、足裏は暖かいが身体が寒い。
多分、暖房開始してからあまり時間が経過していないためだろう。
蓄熱型の床暖房ならば、23:00を回り、深夜電力を投入し始めたときから蓄熱しながら放熱し続けているから、家中が蓄熱し、昼間の間中、暖かいことだろう。
それにしても、なんてもったいない暖房方法なのだろう。
いくら深夜電力が安いからとはいえ、数千ワットの電力を使って蓄熱した熱を誰もいない昼間の住宅で放熱しているのだ。夕方までには、放熱は終わる。

電気は熱から作られる。
深夜電力はおおむね原発で、大量の海水をお湯にしながら作られる。
地球を直接温暖化しながら。
電気になることの出来る熱は実に20%で、のこりの80%は、地球を暖める。電気がクリーンだと誰が言ったのか。
20%の熱が電気になり、送電線を流れて家庭に届くのはそのまた30%だ。
20%の30%だから、6%ということになる。
電力を使った暖房は、熱で低効率に作った電気をまた熱に変える作業だ。
電力での暖房効率が6%なら、灯油を使ったほうがはるかに環境負荷が少ない。
さて、
書き始めから話が横道にそれていた。

そもそも、暖房が必要な家とは、寒い家だということになる。
床暖房のように、大掛かりで高額な設備を必要とする家は、相当寒い家だと考えられる。
もしも、きちんと断熱された家に、そんな物を取付けてしまったら、暑くていられないだろう。特に蓄熱式は放熱を止めることは出来ないから、窓を開けて冷やすしかないはずだ。
国を挙げてCO2排出削減を叫んでいるのに、なんと言うナンセンス。
なんと言う《もったいない》。

家は、何のために創るのか。
それは、
家族が、健康に安全に長生きできるためのものであり、
その環境を維持するためのコストを、限り無く少ないものとすることで、自然環境に与える負荷を小さくしていく。

けっして、企業に都合の良い金儲けをさせるためではない。
消費者諸君
建築家諸君
大人な家創りを考えて生きませんか。






Last updated  2009.02.07 15:33:44
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2009.01.29
カテゴリ:今月のコラム
毎日、景気が良くないというニュースばかりですね

物を売る側の都合で
サービスの差別化
品質の差別化
価格の引き下げ
なにしろ自分だけが売り上げを伸ばす為のあれやこれやで
消費者にとっては
よい時代になっていくはずだった

でも、実際は違う

どんどん不景気になる

どんどんみんなが不機嫌になる

サービスは人間力が問われる
品質の向上も、作者の人間力と、設備投資に依存する
価格は、機械化で人員削減を余儀なくする

つまり
世の中は
優れた人材を小数雇用し
工場は機械化して人を減らし
価格を下げてきた

工場で働けなくなる庶民
派遣だけでなく、正社員も減り続ける
収入が減っていく

良いものを買うことが出来ない

物が売れない

設備投資した分をなかなか回収できない

またリストラし、機械に頼る

景気が落ち込む

というスパイラル

働けなければ景気が上向くはずも無いのに
こんなことも理解できていないとしか思い用の無い
社会

物を買うということは
そもそも
等価交換だ

品物の価値と支払われる金額は
等しい価値があるはずだ

買ってくれてありがとう

売ってくれてありがとう

同じ重さでなければならない

世の人は全てが労働者であり消費者なのだ
なのになぜ

売る時は
お客様は神様で

自分が買う時は
お客様になってしまうのか


機械化は
人間が楽をする為に有り
人間がやるには危険すぎる作業をする為にある
人間の為にある

でも
機械化するためには資本が必要で
資本を操る一部の人に収益が集中する
当然の仕組みだ

人間が集団を以って自然界を生き抜いて
その社会性から共同作業が如何に強いかも学んできた
共同作業は
家族みんなが
あるいは社会全体が
幸せに
安全に
暮らしていく為のものだった

だから
不特定多数の人間が
資本を投資する
個人の利益あるいは家族の利益のために

資本を投資することが出来ない人間は
労働を提供する

その労働と資本が等価でなければならない

しかし
機械化が進むにつれて
人間は必要無くなる
資本と労働のバランスに差が生じていく

資本にInitiativeが移行して行き
経済格差が拡大する

経済優先の社会では
これを
当然のことと認識する
確かに
出資者は優れた人材であったり
運よく資産を保有していて多大な出資をした
出資に見合った(あるいははるかに多大な)収入を欲する
この当然の利害関係が
不況のスパイラルを加速する

資本家たちに
これを止める為のインスピレーションは
思いも寄らないことだろう
異次元の発想となる

経済は
まれに
自然現象と見まごう程に冷酷な現象をみせてくれる
自然現象なら
自然淘汰がある
その流れを止めてはいけない
止められるはずもない

このまま行くことが
人間にとって必要な試練なのだと
思わなければならない

自然界では
等価交換で
循環を経営している
地球というシステムは
数十億年という単位で自転車操業を可能にしている
経済が
等価交換の基本原理を忘れれば
週末は近い

僕もその一員として
人間がそこまで愚かではないと
信じて
がんばりたい






Last updated  2009.01.29 09:17:11
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2009.01.22
カテゴリ:今月のコラム
ある時
奇跡に遭遇した
それは、僕がまだ少年で
すべてのことがあまりにも
大きく
複雑で
難解だった

目の前に広がる世界は
大人たちが支配し
大人たちは
嘘つきばかりだった

少年は
簡単に大人の嘘を見破ったが
自分が嘘つきなことには気がつかなかった
嘘と真実の境目は
現実と妄想をへ立てる障壁よりも
曖昧だった

その時
僕は小学生で
理科の授業を受けていた
明礬の粉末をビーカーのお湯に溶かし
冷却しながら半透明の結晶が出現するのを待った

僕には気の遠くなるような時間の流れだったけれど
奇跡は起きた
ダイヤモンドのように透明で輝きもないが(勿論ダイヤモンドを見たこともなかったが)
そのアンバランスな多角形の結晶は
僕にとっては、始めて手に入れた宝石だった

化学(科学)は再現性がなくてはならない
何度同じ実験を繰り返しただろう
家に帰り
1年後も2年後も同じことを繰り返した
次第に
塩を混ぜたり
砂糖を混ぜたりした
舐めてみたこともある

結晶はそのたびに違う表情を見せ
僕ははしゃいだりがっかりしたりした
いつしか
巨大な結晶を作りたいと思いたち
あれこれ試したが
うまくいかなかった

今思えば
水の中の不純物が多すぎて小さいものが数多く出来たのだったろう
振動もいけない

ゆっくりと
静かに純粋な溶液を断熱した容器で冷却していくことが必要だった

ああ・・今なら
大きな結晶を作ることが出来るかもしれない

ああ・・しかし
もう手に入れたではないか
巨大な結晶は
すでに
僕の手の中にある
明礬ではなかったけれど
明礬のお陰で
奇跡は
現在進行形で
ここに在る

嘘よりも
真実のほうが
あまりにも奇跡だった






Last updated  2009.01.23 00:32:40
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2009.01.01
カテゴリ:今月のコラム
新年明けましておめでとうございます
今年も
きっといろいろな事が起きます
すべてを受け入れ
すべてを楽しみます

そのための八つの策を考えました
今年は
それでやってみます。
内容は秘密だけど八つのチェックを

信念の誓いの変わりに書くことにしました。

有能なリーダーは正確に状況判断をし、適切な対策を起て具体的な戦略を迅速に起こします。家族と会社のリーダーとして必要な要素です。
 
状況の読み
経済の回復はあと4年を要します。今後の2年間はまだまだ落ちていくはずです。流通業、サービス業、は回復要素がありません。衣食住の生産業はなんとか生き残ると思うけれど大企業ほど厳しい時代です。
しかし、どんなに不況であっても、社会的に必要な存在は消えることはありません。

さて、

一、自分は必要とされる存在か?必要です。

一、この状況を楽しめるか? 楽しめる!楽しむ!

一、何をするのか? 決まっている!自分にしかできないことがある!

一、やるために必要な人材、機材の確保はできたか!完了!

一、国策には頼らない!戦略はすべて自作する。既成に学んで初めて経験する脅威に対抗できるはずもない。

一、最悪の事態は想定できたか?できている。

一、社員との信頼関係はできたか?できた。

一、全部やり遂げることができるか?
  できる。覚悟は決まっている


さあ、2009が始まりました
みなさん
がんばりましょう

IMG_0875.JPG






Last updated  2009.01.01 12:28:53
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2008.06.26
テーマ:住宅コラム(1511)
カテゴリ:今月のコラム
『シックハウス』という言葉も、市民権を得て普通の会話の中に出てくるようになりました。
けれど、シックハウスの解決策はまだまだ曖昧です。
シックハウスといえば、化学物質のせいで、国(厚生労働省)も、揮発性有機化合物(VOC)の室内濃度指針値を定めて、それ以上の事はほとんど何もなされていないのが現実です。
ここで、改めてシックハウスを考えて見ましょう。
そもそも、シックハウスとはなんでしょう。
シックハウス=病気の家
家が原因で、居住者が病気になってしまうということです。
では、その原因は何でしょう。
一言でくくると、室内空気の質という事ですが、空気の質といっても質の悪い窒素や質の悪い酸素がたくさん含まれているわけではありません。
室内空気の中には、不純物として、厚生労働省がまとめた化学物質や、花粉、カビの胞子、ダニの糞、ダニの死骸のカケラなどといった自然界由来のアレルゲンが含まれています。
僕たち人間は不純物を含んだ空気を、24時間休むことなく呼吸し続けているわけです。
いったい、どれほどの空気を吸い込んでいると思いますか?
ちょっと計算して見ましょう。
大人の呼吸量は、1呼吸が約500ccです。
1分間に20回ほど呼吸します。つまり、1分間で10リットル。
1日の量は、24時間*60分*10リットル=14400リットル

空気の比重を1.2kgとすれば、僕たちが吸っている空気の重さは、1日になんと17kg以上になるわけです。
これは、一日に食べる食品の量が2kg程度、飲料を入れても3kg程度ということから考えても、びっくりな量であります。
しかも、その大量な空気を無防備にも、直接肺に吸い込み、肺胞によって、ヘモグロビンに酸素を引き渡しているのですから、空気中に有害物質が含まれていたら、どれほど重大なことになるのか、想像に難くありません。
僕たちは、ご飯の8倍以上、空気を食べているのです。
厚生労働省が、躍起になって揮発性有機化合物を減らそうとしている理由も理解できるというものです。
しかし、建築物から発生する化学物質を減らしてもシックハウスは、増える一方です。
なぜなら、花粉、カビの胞子、ダニの糞、ダニの死骸のカケラなどといった自然界由来のアレルゲンは、必ず住宅内に蓄積するし、居住者自ら、室内に運び込んでしまう量も少なくありません。
輸入の粗悪な家具などは、化学物質をたっぷり含んだ物も少なくありません。
では、どうしたらよいでしょう。
簡単です。
お掃除と換気です。
お掃除は毎日すること。アレルゲンは蓄積するのですから。
換気は、24時間換気です。空気には必ず、アレルゲンが含まれているのですから。

お掃除は、窓を全開にして行いましょう!あたりまえですね。
24時間換気は、きちんと設計されたものを使いましょう。
えっどんな物か?ですって
たとえば、アレルゲンなどの浮遊粉塵は床上30cmほどのところに沈殿しています。なのに、排気口が天井についていたら、意味が無いです。意味が無いどころか、室内空気を攪拌して、汚染してしまう可能性か高くなります。
排気口は、床面についていなければならないのです。
よどんだ、汚れの濃い空気を速やかに排気しなければならないのですから。

畳の上に布団を敷いて寝ている貴方!
大丈夫ですか?
朝起きるとすぐにくしゃみをしませんか?
鼻水が出ませんか?
そもそも家が、シックハウスではありませんか?
換気しながら寝ましょうね。







Last updated  2008.06.26 14:37:20
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2008.04.02
テーマ:住宅コラム(1511)
カテゴリ:今月のコラム
湿気の吸放湿素材について検証してみた。
近頃の建築物には、湿気の吸放湿素材なるものが良く登場する。
代表的なものに、珪藻土、セルロースファイバー、炭、ウール、木材などがある。これらにどんな性質があり、どう使うべきなのかを確認したい。
まず、吸放湿素材は、周辺の空気が水蒸気を多量に含んでいるときには、水蒸気を吸い込み、周辺の空気が乾燥になると水蒸気を吐き出す性質がある。これは事実である。知りたいのは、その保水量だ。それから保水形態。某フランチャイズが柱1本の保水力をビール瓶1本分といっていた。
多分これも事実である。105mmで3mの柱が含水率20%のときその水分量は660ccである。
保水形態は液体のH2Oがしみこんでいる状態であると考えられる。
もしも、水蒸気の状態で木材中にあるのであれば、とてもビール瓶1本分にはならない。木材は、水の状態で水分を蓄えることができるので優れた吸放湿素材なのだ。さて、それではセルロースファイバーのような、断熱材に湿気の吸放湿を期待する場合どんことになるのだろう。
セルロースがH2Oを水蒸気の状態で保存するなら、絶対量が少なすぎで、その効果は期待できない。吸放湿効果を期待するなら木材と同じように水の状態で保持する必要がある。しかし、断熱材が、水分を含んだ場合、本来の仕事である断熱に支障をきたすことは、間違いない。含水率の上昇に伴って熱伝導率が高くなってしまうからだ。
それから、
もう一つ大きな問題がある。
吸放湿素材の働きは、いつでも、室内空気と吸放湿素材との相対的な関係で語られる。先にも書いたが、室内の空気が水蒸気を多量に含んでいるときには、水蒸気を吸い込み、室内の空気が乾燥になると水蒸気を吐き出すといった具合に。
しかし、この論法には大きな欠陥がある。
それは、屋外の空気。つまりほぼ無尽蔵の大気の存在が無視されている。吸放湿素材が乾燥空気に対して放湿するからには、大気に対しても放湿する。加湿しなければならない冬季において、大気は室内空気より確実に乾燥である。とうぜん、室内空気から吸湿し大気へ放湿する。
これは物理的常識である。
夏期においては、屋外は、高温多湿で、室内は、エアコンで除湿されていることが多い。このとき吸放湿素材は、大気から吸湿し屋内へ放湿する。残念ながら冬も夏も期待とは、逆に働く。
夏にエアコンを使わない場合は、窓あけと網戸で、全換気状態であるから、水蒸気は窓からの出入りになるので自然の湿度に依存する。
室内空気に対する相対的な存在は、断熱材ではなく、大気なのである。
壁対は、その両者を隔てる障壁なのである。
障壁は何を隔てようとしているのだろうか。
空気、気温、水蒸気、音、汚染物質などである。
隔てることで、室内空気を管理しようとしているのが
家なのだ。

さてそれでは、
吸放湿素材の優れた性能を利用できないのだろうか。
だいじょうぶ
正しい使い方を見つけることが出来た。
含水率が上がれば断熱性能が落ちるのだから、防湿フィルムは不可欠である。もちろん、断熱材の内側に!
しかしそれでは吸放湿できない。
そこで内装仕上げ材として使ったり、吸音材として、間仕切り壁の中に使えばよいのだ。気密住宅は、音がライブだから、減衰効果も期待でき、一石二鳥だ。
くれぐれも断熱材の外側に防湿フィルムを施工しないでいただきたい。
冬型の壁内結露が家を腐らせることに貢献してしまう。






Last updated  2008.04.02 18:00:09
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2008.03.29
テーマ:住宅コラム(1511)
カテゴリ:今月のコラム
こげんばさんと
日本最古の学校
足利学校を見学したときの話(その2)

足利学校には図書館がある。
大正モダンな感じの洋館建築で、かなり古い。
いゃ、風格があるというべきか。
足利学校の寺社風の超日本建築の棟棟と並んで、
一風変わったたたずまいを醸している。
内部にはいると、玄関ホールは高い天井でしんとした空気が『静かにしなさい』と言っているようである。
ガラス窓の付いたドアを開き、図書室に入ると、書架には貴重な書籍がずらりと並んでいる。
暖かく暖房され、適度に加湿もしていて気持ちがいい。
図書室右側に目を向けると、3名の女性の図書館司書が静かに仕事をしていた。
僕は、本に目を通すでもなく書架を眺めながら一巡したが、
窓沿いに設いられた書架に納められた古い本たちが気になって仕方なく、司書の一人に声をかけた。
『差し出がましいようですが』と話しかける僕に、彼女は怪訝そうに目を向けたが、ぼくはお構いなしに話し始めた。
『貴重な本が、特に窓際の本棚に収められているようですが、あれでは、本が結露して、シミが出来てしまいませんか?』
司書は、いよいよ怪訝そうに
『結露ですか?』と聴き返したが、他の二人の司書が『結露』と言う言葉に反応したように近寄ってきた。
僕の後ろには、こげんばさんがにこやかに立っていて、僕は、まるで助さんを一人だけ連れてきた黄門様のようだ。
助さんは、僕が何を話すのか解っていて、きっと嬉しそうにほほえんでいたに違いない。
僕は観客が増えたことに気をよくして、話し始めた。
『窓際の本棚に収められた本は、屋外の気温と室内気温の狭間にあって、外気が摂氏0℃で室内が22℃ならば本の内部の外壁寄りの部分は、10℃前後のはずです。
本は、紙で出来ていますから、湿気を吸放湿します。室内空気が22℃の時、相対湿度が50%ならば、結露する気温は、11℃以下ですから、外壁寄りに納められた本の外側付近は、結露することになるんです。図書館の内部の湿度をどんなに調整しても、本の内部が露天以下では、シミが出来て、痛んでしまうことになります。昔は、よく本をむし干ししたものですが、結露さえしないように管理すれば、シミはでないのです。このことから、外壁に接した本棚は、作ってはいけないことが解ります。書架は、回廊状に、周りから閲覧できるように、部屋の中心にあることが望ましいのです。』
fsの長台詞に聞き入っていた司書たちから、質問攻めにあい、足利学校の書籍の延命に貢献した黄門様は、助さんと、次の目的地、COCOワイナリーへ向かったのでありました。

めでたしめでたし









Last updated  2008.03.29 14:18:23
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