「思考と直覚」時間と霊魂97
「思考と直覚」時間と霊魂97 絶対的存在といえば、形而上哲学における「絶対者」、結一神教に於いての「神」を思い浮かべますが、人間として誕生したシッダールタを崇める人たちにとっては「仏陀」と成った釈尊も其れと似通います。二十一世紀の現代から2600年前の紀元前六世紀に修養でで「覚り」に入った思考から、大宇宙が、各々其々が我々の星系と似た数十億の 「小さな宇宙」 から成り立っていることを説いたと古仏典は記しています。仏陀の対話編となっている古い仏教の教典のなかに無限の宇宙について述べられているのです。仏陀が生命と意識が宇宙の構造に全体として結びついていて別々には出来得ないものと捉えていたことは充分に明らかです。更には、大乗の哲学的仏教の一つ、「いとも気高き蓮華教(法華経)」では、仏陀の言葉を借りて、各仏の世界を大宇宙に見立てるまでのことさえ説いています。「同一の次元」にある複数の宇宙としてのパラレルワールド或いは「異次元」若しくは4次元にある複数の宇宙としてのパラレルワールドを予期する言葉を発しています。宇宙の在り方を人間の純粋思考から捉えた稀有な人物として、釈迦を含めて釈迦仏までに登場した人間である他の過去の六仏、古い順から. 毘婆尸仏・ 尸棄仏;・毘舎浮仏・ 倶留孫仏;・倶那含牟尼仏・迦葉仏とは、殊更に区別されます。釈迦を含めて登場した七人の仏陀を「過去七仏」夫夫(それぞれ)に仏の尊称が与えられますが、無念無想まさに我執を離れた境地で世界の成合(なりあい)を掴む「覚り」の力には驚天します。哲学・思想 ブログランキングへ