「時間存在」192
時間の陥穽192 ジョン・アーチボルト・ホイーラー(John Archibald Wheeler,/1911年7月9日-2008年4月13日)は、アメリカ合衆国の物理学者、「ブラックホール」の語は、1964年に発行された科学雑誌に「宇宙にできた黒い穴」と形容され始めていましたが、1967年にホイーラーが、パルス状の可視光線・電波・X線を発生する天体の総称パルサー(pulsar)の解釈をめぐる講演中に英語で gravitationally completely collapsed objectと繰り返していたのを聴衆が「それはブラックホールでは」と言ったのを切っ掛けにその後に使い出したことから広まったとされています。アルベルト・アインシュタインの共同研究者として、統一場理論の構築に取り組み、一般相対性理論、量子重力理論の理論研究で多くの足跡を残ます。1960年代には、中性子星と重力崩壊の理論的分析を行ない、「相対論的天体物理学」の先駆者となり先端を馳せ巡ります。宇宙の波動関数を記述するホイーラー・ドウィット方程式は、量子重力研究の先駆的成果の一つでしょう。また、ワームホールは1957年に命名者として、且つ、用語としてのブラックホールを世界に広く定着させた人物としても知られているますが、パンドラの箱、神話に擬(なぞら)えて、「開けてはいけないもの」、「禍いをもたらすために触れてはいけないもの」を意味する慣用句として「パンドラの箱」という言葉が使われているそのもの水素爆弾の開発に手を染めたのは良くも悪くも彼の評価が分かれるところです。哲学・思想ランキング