絶対存在34
神の存否-34 スピノザの主著「エチカ」第一部の「神について」の七つの「公理」第一:すべて在るものはそれ自身のうちに在るか、それとも他のもののうちに在るかである。意訳すれば、「すべて」は自然界の全てであり、別段の超絶界における神は否定しています。始めに神在りきで、宇宙、即ち、世界がその意志、特に人間が通常思考するような自由意志を以って形成されたことを否定しています。「在るもの」とは「それ自身」で成り立つものであり、「それとも他のもののうちに在るか」は「実体」の否定的側面を云い、神の延長・様体・属性を顕す個物を、すべて在るものはそれ自身のうちに在る「実体」に帰すとの立て前から、「実体」は在るもの全てが「実体」即ち「神」に帰すことを述べます。 スピノザは, 「物( res )」が存在する以上,、そもそも存在するものはすべて「実体」であるから、「物」と「実体」は同一のものだと考えているようにも思われますが如何なものでしょう。此れを「量子重力理論」から鑑みれば無限大の有機液晶画面のような無間・無限小のAI情報粒子からなる世界を当て嵌めれば、AI情報粒子の各々そのものが神の因子であり全体だと云うことになります。哲学・思想ランキング