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「思考と直覚」人間の霊魂を思考/ゴットフリート・ライプニッツ-4(三百四十七)
ライプニッツが21世紀の現在、17世紀の金字塔と目されるのは、20世紀の唯物主観のあまりにも外感覚的刺激からの要素に史的に限らず精神要素にまで、物質的で外感覚的な要素を人間精神の生成にまで及ばせたことに因があります。世界は試験官の内にはなく、謎に満ち溢れています。其のことを自ら解析した微積分学の記号法を,ライプニッツは論理学にも同様に記号化することを企み「モナド(monade)」論、和名「単子論」を主張します。単に人間が捉える外感覚的な、更には物質的ではなく「神的」な存在とも看做されない世界の構成の根本、思考法に相違はあれども印度大陸の大乗の祖ナーガルジュナの「空理論」を想起させます。思考過程には隔たりがあるものの、物質的ではないもの、有でもなく無でもなくデカルトの云う「延長」、スピノザの神の様態の延長でもなく、もっと根本的で精神的な汎心論に準じた思考を展開させます。とはいえ、世界の在り方全ての存在を無数に集まることで形成しています。そのライプニッツを論理を理解するには唯物論では困難で、アリストテレスやスコラ哲学を前提にすることも必要やになりかねません。ライプニッツの後継と目されるラッセルにしても「モナド論」を理解することは出来得ないと言わしめます。ライプニッツはモナドを精神的な存在と見なし、物体の運動に自ら誕生させた記号論理学を使って説明します。大乗の祖ナーガルジュナの「空理論」の有と無を離れた「ゼロ(0)理論」を呼び覚ませます。 cap-hiroのプロフィール 哲学・思想 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年01月29日 07時40分31秒
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