Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

2017/09/27(水)06:23

「思考と直覚」人間の霊魂を思考/スピノザ127

「思考と直覚」人間の霊魂を思考/スピノザ127  シッダルタは一国の王位継承者から彼は身につけた釈迦国王子の身飾品を賂(まいない)として一つまた一つと門番に手渡します。釈迦国の王位継承者の地位を棄捨して、王城からの脱衣の道です。そこには、シッダルタの装飾品とともにに門を抜けるたびに、自分自身の情欲も一つずつ捨て去ったであろうことが推測されます。彼は一門抜けるごとに、当時の趨勢のバラモン僧侶とは異なり、身一つの剃髪(ていはつ)して善に努め、悪をなさず、身心を制御して悟りを得るために努力する人。正統的伝統的な思想家であるバラモンに対して、古来の階級制度やベーダ聖典の権威を否認した革新的な思想家である沙門への道を歩みます。夕方、王城の十重二十重の警察門の最後の門では「乞食」、とはいえ、バラモン階級の一階級身分に属するものに、最後の王門の外で「お前には渡すものがないと言い放つも、下穿きを与え、素っ裸で仕方なく闇に覆われるまで、恐らくは、用水路で闇が明けるのをま待ち、未だ明け方には遠い時間に畑に肥溜に打ち捨てられた布切れに自分が拵(こしらえ)た木の針で、何度も何度も洗い濯(すす)いだ布切れをバッチワークとして一枚の巻布として仕上げ、シッダルタ自身は此れから獲得する「もの}に期待してバラモン階級の一階級身分に属する「乞食」より、身分がない沙門の道を歩みます。糞掃衣(ふんぞうえ)、糞塵(ふんじん)中に捨てられた布を拾い集めてつくった袈裟(けさ)は同じインドの達磨大師が保存していたのですが、現在は不明です。詰まり、シッダルタは得(う)から失を目指し「真の有」の有り様に立ち向かおうとしたのです。スピノザの演繹法に対しての帰納法を無我の実践を通して実行した人物です。 哲学・思想 ブログランキングへ

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