「霊魂論」神秘学65
シャーンディリヤの梵我一如の思想がヨーガ(YOGA)から得られるとしたならば、古代アーリアの信教を引き継ぐインド大陸の人間の人生究極の目標である輪廻転生からの「解脱(モークシャ)」に至る道を探求する修行法として心身を鍛錬によって制御し、精神を統一するヨーガが定着するのは理の当然です。1990年代後半から世界的に流行している、身体的ポーズ(アーサナ)を中心にしたフィットネスとしての「現代のヨーガ」は、宗教色を排した身体的なエクササイズとして行われているものの、ヨーガ元来の目的「解脱」を忘れてるわけでもあません。本来のヨーガはインドの諸宗教と深く結びついており、バラモン教、ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教の修行法でもあったこと現代のヨーガと云えども多少は知っていることが其の証明です。日本の禅や阿含宗の修行もヨーガの名残を示します。森林に入り樹下などで沈思黙考に浸る修行形態は、インドでは紀元前に遡る古い時代から行われており、西田幾多郎が神の直感を得るために座禅三昧したことでも分かるように、「ヨーガ」は世界の理を物理科学ではなく「直覚」に求めたことに特徴が現れています。
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