カテゴリ:夢有無有
「霊魂論」エチカ詳解201(生と死30)
ソクラテスが「真正の哲学者は死ぬ練習をしているのであり、死を恐れないし、もし死ぬ際に怒り嘆く者がいればそれは哲学者ではなく、肉体を愛する者であったことの証(あかし)である」とは即ち解き明かせば知を愛するより、肉の欲求に従う人間に成り下がる人間はを指しています。「快楽・苦痛・恐怖といった肉体的情念を尺度にして徳を捉えるのではなく、知恵を基準にしてはじめて勇気・節制・正義などの真実の徳が生じるのであり、それもある種の「カタルシス(catharsis/浄化)」であり、知恵はその浄化を遂行するある種の秘儀である」「大昔から浄めの秘儀を成就してから冥府に至る者は神々と共に住むと言われているし、自分の考えではそれは正しく哲学した人々のことであり、自分もその仲間に加わろうとあらゆる努力をしてきた」のであり、以上が死を前にしても苦しみも嘆きもせず、冥府に対して希望を持っている理由だと述べます。 哲学・思想ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年05月19日 06時26分34秒
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