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「霊魂論」エチカ詳解338(生と死169)
フロイトが説くところの人間の本態性に組み込まれた本能的衝動を。DNAの流れを汲むとした「本能」と捉えると、生物は生への執着があることには肯んじます。、然し乍ら、フロイトは本能論で、生物のなかでも、とりわけ人間には生の衝動と死の衝動の対立本能をDNAが併せ持つとしています。原始・原初的生物であるウイルスや外環境の高耐性で知られる「クマムシ」には死の衝動の本能はまずないでしょう。このことはレミングの集団自殺を死の衝動と捉える思考は別にして、高等生物である哺乳類、なかでも人類に顕著に見られる傾向です。人間の精子が卵殻への先陣争いをする頃は、此の因子は働かないと想われますが、胎盤着床からは其の成否は微妙となります。当然に、生への執着衝動としての本能は多勢でしょうが、死の衝動も起動されている可能性もあります。フロイトは精神分析学から、本能を自己および種族保存に関する生 (エロス) の本能と、攻撃的に破壊的な死 (タナトス) の本能相伴うことを掲げます。 哲学・思想ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年10月10日 06時40分13秒
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