「霊魂論」エチカ詳解342(生と死173)
人類の精神史はミトコンドリアに始まりミトコンドリア其のものの変化の限界への挑戦です。DNA ・ RNA を含んで細胞質遺伝に関与するからにして、特に呼吸に関与する、棒状または粒状の細胞小器官とすれば、原生生物から多細胞生物へ、海洋の鰓呼吸から肺呼吸に至る陸生動物、恐竜の支配世界で陰に怯えた鼠大の哺乳類の進化まで哺乳類までミトコンドリアは関与しています。「霊魂論」の著者から鑑みれば、人類の発生起因子であり、其の後の脳細胞の発展に従っての理性の獲得にも何らかの関与を疑わせます。子どもには母のミトコンドリアが受け継がれることから、人類の進化は母系をもって進化するのであり、雄性は補助或いは其の生存に贄となる定めかも知れず、其の外環境に対する攻撃性はDNAに組み込まれた神の意志、まさかに、神に雌雄があるとの御方はいないとは覚えますが、世界の意思は地球上の高等生物に雌雄を付与したのは、雌性には勇猛果敢にして子孫のために滅び、雌性には温着にして子孫保在を意図しているのかも知れません。此れは人間の雌雄の内臓機能、なかでも肝機能の強弱を比較すれば女性の優位が目立つことから歴然です。
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