カテゴリ:時間考察
時間の陥穽117
アウグスティヌスが考える永遠は、当にギリシァの神々を侮蔑したとして毒杯を煽ったソクラテスを始まりとする形而上哲学の絶対者と同様に恒常不変です。恒常不変である限り「有」存在ではあるものの、真の創造者であることから、当然に、創造の源は世界内創造の因果とされるものには無縁です。神には特性の根元として「不変」があります。此の特性は、所謂、仏教哲学「大乗」の世界観の普遍とは意を異にします。「佛」とは宇宙内全てにに遍く存在するものではあっても、厳くまで、喩え、浄土世界であれ世界内存在であり変化を内在しています。「いとも気高き蓮華経」の法華経に多宝仏が其々の仏身を身に付けた仏世界の仏に統御する治世を時制で定めていることから、仏が時制に支配されていることが分かります。 哲学・思想ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年04月06日 06時10分05秒
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