カテゴリ:時間考察
時間の陥穽129
時間とりわけ「時間の流れ」には厳格な下地を持つ物理的な時間と文化的・社会的な時間と心理的な時間が考えられ、其れ其れに異なって在り、此等の三者はそれぞれ物理的な出来事、文化的・社会的な出来事、心理的な出来事と相関しています。現実は現在に閉じこめられたものではなく、過去へと未来へと?がり広がっている。これは樹木がその成長への可能性を持っているとともに、それ自身の過去を年輪として保持しているのと似ています。現在の現実のこの時間的な厚みと広がりを、単なる「瞬間としての現在」に閉じこめてはならないとする今どきの考えには現実味はありますが、其れは時間を象徴化するに過ぎず記録式時計が時を刻むと何ら変わりなくなる誤謬を呼びます。時間の象徴化は長針と短針を逆針させれば時間自体が逆進するわけです。人間精神の象徴化傾向であり踏切の赤点滅の信号の様に人には解り得ても動物は知りえません。時間存在は人間の象徴的存在ではなく他に答えを求めざるを得ません。 哲学・思想ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年04月18日 06時15分34秒
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