時間の陥穽130
物事には知覚の対象であるが思惟の対象でない実在と思惟の対象であるが知覚の対象でない実在を在るとするのが西欧の思考的傾向です。世界を大宇宙と呼称し、其れに含まれる各々の銀河団を「小宇宙」と定義、世界は小宇宙の銀河団を統べる大宇宙のより構成されているのが人間の科学物理が捉える人間思考の世界構想を区分けした宇宙構造論です。其の世界において、常識的には大宇宙内の生命体系の時間観想、即ち、物理観測上の時間の流れも同一と考えがちです。其の思考の大成がが「ニュートンの絶対時間」に定義されます。ニュートンは絶対時間としての時間在り方(TIME1からTIME4)を以って定義します。第一に絶対時間とは、人類共通の認識の上にたった概念であり、宇宙全体を一様に流れるものである。即ち、時間は全宇宙において一様に流れるものであり、任意の系において何れもが時間は共通である。其のことから導き出されるのは全ての系で、共通の時計を持つことが可能であり、時計の時刻の刻み方は、全ての系で完全に同じである。系によって、時間の進み方が違ったりすることはない。或る系での時刻T-1と宣言するとき、他の何(いず)れの系においてもそのときの時刻はT-1であることになります。
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