時間の陥穽432
量子力学論と一般相対性論のを相互を補弼・合一するとされる、21世紀現時においては最先端物理科学論として期待される「量子重力理論」。其の論理学的側面はギリシァ哲学の二大思考の大河のソクラテスを筆頭とする形而上哲学の片やもう一方の大河、唯物論の流れの中で前460年頃から前370年頃にギリシァはトラキア地方のアブデラ生れデモクリトス(デーモクリトス/羅: Democritus)が、今に脚光を浴びることになります。彼の著作は3世紀前半頃に活躍した「ギリシア哲学者列伝」の著者として知られる哲学史家ディオゲネス・ラエルティオス( Diogenes Laërtius)により紹介され、デモクリトスの著作は原子論の基本理論・宇宙論・天文学,地理学・生理学・医学・感覚論・知識論・数学・磁気学・植物学・音楽理論・言語学・倫理学・農業・絵画及びその他の領域を覆っていたといいます。その博識のために渾名を「知恵(Sophia)」と名付けられ、その快活な気性のために「笑う人(Gelasinos)」とも称されたちょっと意外な天才でした。彼の唯物論的論理学はノステルダムスの大予言どころではなく、物理科学の観測実験手段を持たないにも関わらずに、其の論理的唯物思考が現代の「量子重力理論」にも合理的思考とされるものであり、今後の彼は実体としての神を見分けた最初の人類と目されるかも知れません。此の後も是程の思考を後世の我々に世界構造の論理思考に植え付けた人物、今後も評価は上がることはあれ、下がることはないでしょう。
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