カテゴリ:絶対存在論
神の存否-117
神の属性とは神話や宗教及び哲学、はたまた科学的論理学の其れ々が問いますが、全てその主張が相違するのは属性の基礎に置くものの基状が異なるのですからが当然です。其々の立ち位置から「神の属性」其のものの語彙の解釈も相違するからです。「神」そのものも、神話は人格の投影であり、宗教は神格性の顕れであり、哲学では虚無主義を除いては絶対存在若しくは絶対意思として表現され、科学的論理学の其れは世界の汎ゆる物質・情報の顕れである変化の根本、量子重力理論では暗黒物質たるダークマターまでもが登場します。何れにしろ「神の属性」とは、時事転々変化する世界の性状を神に帰することから生じます。言い換えれば「神の属性」とは人間精神が捉える絶対者の性状のことだとも云えます。 定理二二 神のある属性が、神のその属性によって必然的にかつ無限に存在するようなそうした一種の様態的変状に様態化した限り、この属性から生起するすべてのものは同様に必然的にかつ無限に存在しなければならぬ。 証明 この定理の証明は前定理の証明と同様の仕方、否定論法で進められる。 此の論考はスピノザが多分に人間精神が捉える世界の実体を模索しているように憶えます。簡略化すれば、可能性として人間精神の思考が神に遡及する可能性を仄めかしているともとれます。 哲学・思想ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年07月25日 06時10分04秒
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