Tough Boy-World of cap_hiro（Subtitle：sense of wonder）

神の存否-３４６
　ドイツの劇作家シラーの戯曲・ピョートル・チャイコフスキーの作曲でも知られるオルレアンの少女のモデルのジャンヌ・ダルク（フランス語: Jeanne d'Arc、英: Joan of Arc/旧暦ユリウス暦*1412年頃1月6日 - 141431年5月30日処刑）は15世紀のはじめのイングランドとフランスの百年戦争の最中のフランスの窮地を救った女性ですが、まさに身を自国に捧げ、其の王を慈しみ愛に基づいて王権を復活させますが、その功績に不名誉の冤罪により火炙りとなります。彼女は名誉ではなく天啓と信仰から戦ったので、名誉欲はありませんでしたが、史的に似た例では通常は名誉欲は付き物でしょう。
　定理四二　愛に基づいて、あるいは名誉を期待して、ある人に親切をなした人は、その親切が感謝をもって受け取られないことを見るなら悲しみを感ずるであろう。
　証明　自分と同類のものを愛する人はできるだけそのものから愛し返されるように努める（この部第三部の定理三三　我々は我々と同類のものを愛する場合、できるだけそのものが我々を愛し返すように努める。により）。だから、愛に基づいてある人に親切をなした人は、愛し返されるようにとの願望をもって、言いかえれば（この部第三部の定理三四　我々の愛するものが我々に対してより大なる感情に刺激されていると我々が表象するに従って、我々はそれだけ大なる名誉（名誉とは感性的には誇りと捉える）を感ずるであろう。により）名誉すなわち（この部第三部の定理三〇の備考　要約：喜怒哀楽の期待値と結果の精神感情により）喜びを期待して、それをなすのである。したがって彼は（この部第三部の定理一二　精神は身体の活動能力を増大しあるいは促進するものをできるだけ表象しようと努める。により）名誉のこの原因を表象することに、あるいはこの原因を現実に存在するものとして観想することに、できるだけ努めるであろう。ところが、仮定により、彼はこの原因の存在を排除する他のあるものを表象する。ゆえに彼は（この部第三部の定理一九　自分の愛するものが破壊されることを表象する人は悲しみを感ずるであろう。これに反して自分の愛するものが維持されることを表象する人は喜びを感ずるであろう。により）まさにそのために悲しみを感ずるであろう。Ｑ・Ｅ・Ｄ・此れが証明すべきことであった。



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